マサチューセッツ州ボストンにあるMLB球場”FENWAY PARK”は、MLBボストン・レッドソックスの本拠地球場です。現存するMLB球場のなかで最古の球場として有名で、歴史ある球場は”America’s Most Beloved Ballpark”と親しまれています。
アメリカ独立戦争とアメリカ建国の歴史舞台となったボストンは、その歴史的な魅力や現代においてもアメリカ北東部の文化および金融の中心地としての魅力から、多くの観光客が訪れていますが、なかでもMLB球場”FENWAY PARK”はボストン人気観光スポットのひとつです。
FENWAY PARKは、新しい球場に比べると少なめの収容数(MLB球場のなかで総収容人数が二番目に少ない)とレッドソックスの人気により、メジャーリーグで最もチケット入手が難しい球場と言われています。
MLB公式が開催する球場ツアー”FENWAY PARK TOURS”では、なんとWarning track内に入場できるツアーもあります。
野球ファンを問わず、とても人気があるツアーです。
ボストンのランドマークのひとつ、MLBボストン・レッドソックスの本拠地球場”FENWAY PARK”。
MLB公式が開催する球場ツアー”FENWAY PARK TOURS”は、野球の観点からアメリカの文化や歴史を学べたり、チームマスコットと記念撮影をしたり、現役のMLB本拠地球場のWarning track内に入場できる貴重な機会を得たり、FENWAY PARKならではの体験ができるとてもおすすめのツアーとなっています。
結構な階段を上り下りするので、歩きやすい靴がおすすめです。
1.FENWAY PARK TOURSチケットの購入方法とツアーの種類
MLB公式サイトから、オンラインでツアーチケットを購入できます。
Outbound Link https://www.mlb.com/redsox/ballpark/tours
ツアー開催時間は、試合が無い日は9:00 a.m. – 5:00 p.m.、試合開催日は試合時間の3時間前までで、所要時間は約1時間ほどとなっています。限られた時間しか参加できない方向けの15分間ツアーもあります。
ツアーによって、訪れる場所、解説内容が異なるので、ご希望にあわせてツアーを申し込みすることができます。
FENWAY PARK TOURSの大まかな種類は以下の通りです。詳細は、MLB REDSOX公式サイトにて確認することができます。→Outbound Link https://www.mlb.com/redsox/ballpark/tours
Public Tours | Adults – $25 Children (3-12) – $17 Military – $17 | |
Day Game Premium Tour | おすすめ!Warning track内に入場できる貴重なチャンス、the Green Monster”Wally”との記念撮影付き(写真購入は別途有料で、購入するしないは自由)。フィールドレベルへのアクセスは状況により変動。 | Adults – $40 Children (3-12) – $40 |
Fenway in Fifteen | 時間が無い方向け 所要時間15分! | Adults – $15 Children (3-12) – $15 |
“Ultimate” Birthday Package | 12名以上の団体 | Adults – $50 Children (3-12) – $30 |
Group Tours | 12名以上の団体 | Adults – $23 Children (3-12) – $20 |
Take Me to Fenway | 訪れたい場所を選択できる。公式ガイド付き。 | |
The Pregame Tour | おすすめ!Warning track内に入場できる貴重なチャンス、球場内の最古の座席や球場名物の Green Monster(左翼手壁)を訪れることができる。試合日当日のみ開催。 | Adults – $40 Children (3-12) – $40 |
Educational Tours | 学習プログラム向け |
いずれのツアーも、エリアへのアクセスが状況により変動することがあります。
またFenway Park内のバッグポリシーは、FENWAY PARK TOURSに適用されます。試合と同様で、 12″x12″x6″インチサイズの手荷物をひとつだけ持ち込み可能となっています。バックパックをはじめmulti-compartment bagsのような形状のカバンは持ち込み禁止です。
FENWAY PARK TOURSのセキュリティについての詳細は、MLB REDSOX公式サイトのFenway Park Securityにてご確認ください。→Outbound Link https://www.mlb.com/redsox/ballpark/information/security
2.FENWAY PARKへのアクセス
MLBボストン・レッドソックスの本拠地球場”FENWAY PARK”は、ボストンの街中にあります。
そのため、MLB REDSOX公式サイトにより、特に試合当日は公共交通機関(MBTA)の利用を強く推奨されています。
1)MBTA Subway
FENWAY PARKを訪れる際に、最も大勢が利用しているのがMBTA Subway: “The T”です。
ボストン市内の交通網は、路線バス、Express Bus、Silver Line、地下鉄間の乗り換えは2回まで可能で、最も運賃が高いサービス分を支払うだけというお得な交通システムとなっています。
FENWAY PARKの最寄り駅は、the Green LineのKenmore駅です。試合終了後は非常に混雑します。ぎゅうぎゅう詰めになります。
3.FENWAY PARKの見どころ
1)集合
MLB REDSOX公式サイトのFENWAY PARK TOURSの案内によると、予約したツアー時間の開始10分前までに集合することとあります。そのため、時間より少し早めにツアー入口に指定されているGate Dを私達は訪れました。
Gate Dを実際に訪れると、人が少なすぎ…。
あれ?なんかおかしいなーとゲート入口近くにいるスタッフに集合場所について尋ねると、向かいにあるチームショップ内よーと言われ、あそうなのねーと思いつつチームショップを訪れます。すると、レジカウンター近くに明らかにツアー参加者らしい大勢が待っていました。どうも集合場所は何等かにより変わるものなのか、チームショップ前だったり、店内だったりするようです。早めに現地に到着するようにして、不明な点は現地のスタッフに確認するとか何かで大丈夫かと。
今回は、集合場所はOfficial Red Sox Team Storeの店内でした。
Official Red Sox Team Store(19 Jersey St, Boston, MA 02215)内にあるレジカウンター近くに行くと、FENWAY PARK TOURSのチェックインデスクがあります。そちらでチェックインを済ませ、ツアーのリストバンドをつけてもらえば、準備OK。
開始時刻の少し前に、ガイドさんが登場、楽しい話題で盛り上げ、和気あいあいとした雰囲気のなか、いよいよツアー開始です。
ガイドさんの指示のもと、チームショップからGate Dへと向かいます。
Gate Dでは、まだチェックインとリストバンド着用を終えていないゲスト向けに、別に手続きを行う列ができていました。
すでにリストバンド着用しているゲストは、そのままセキュリティチェックを受け、スタジアム内へと進みます。
人数が多い場合は、大まかに2グループに分けられるようで、セキュリティゲート付近でさっくり前半後半に分けられます。
2)Warning track
FENWAY PARK TOURSの見どころのひとつ!!ツアーの種類によりスタジアム内のアクセスレベルが異なりますが、”Day Game Premium Tour”をはじめ該当するツアーでは、ゲストはWarning trackに入場することができます。
ガイドの指示に従い、Dugout Box先のネット扉から入場します。
ちなみに、Warning trackというのは、野球球場のフィールドを囲む壁やフェンスの内側にある広い土のエリアのことを指します。芝生や人工芝のフィールドから、ボールを追って走る野手が足元の変化により、壁を見なくとも壁やフェンスに近づいていることを知り、怪我を防ぐために設計されているものです。
Warning trackへ恐る恐る入場すると、、、
ふわふわの赤っぽい土は柔らかく柔軟性に優れ、小雨が降った後とは思えないほど水はけがよく、さらっとした歩き心地。
全力で走りたくなる歩きやすさというか、転倒しても痛くなさそう。
そしてフィールドの天然芝の美しさは感動的です。大切に維持、管理されていることが伝わってきます。
後ろを振り返ると、バックネット裏をフィールドから眺めることができます。
チームマスコットのthe Green Monster”Wally”との記念撮影はこのタイミングで。
順番に記念撮影を行います。
3)オリジナルの木製シート
現存するMLB球場のなかで最も古いMLB球場”FENWAY PARK”。ちなみにMLBで2番目に古いのが、MLBシカゴ・カブスの本拠地球場の”Wrigley Field”です。
ガイドさんが、話の流れで二番目に古い球場はどこか知っている人はいますか?というクイズに正解したツアーゲストの一人に、まさかカブスファンじゃないだろうなという鋭いツッコミにどっと盛り上がります。
FENWAY PARKの球場席には、一部オープン当時からの座席があります。Grandstand sectionにある木製のシートです。
残念ながら座り心地は良くありません。よくある不満として、座席の幅が狭く、ひじ掛けも小さめ、座席も固いという声があります。座席の固さはクッションで防げますが、このGrandstand sectionは、柱が視界の邪魔となる可能性があります。
試合の見やすさを重視するなら、Field Boxをはじめ前方の赤色の座席を選択される方が快適に観戦できる確率が高いでしょう。
4)Suite, Pavilion Boxからの眺め
続いて、Grandstand sectionからSuite, Pavilion Boxへと移動します。
結構な階段を上るので、歩きやすい靴がおすすめです。
試合開始へと、グラウンド整備をはじめ、着々と準備が進んでいます。非常に大きいシートをグラウンドに覆う作業が、14~15人ほどでちょうど行われていました。スタジアム全体でのマイクテストも実施されています。
巨大なシートは覆われると数分で、今度は撤去作業へ。
折りたたんだシートを大きなローラーで、二人がかりで転がして、シートから余分な空気を抜いているのでしょうか。
あれほど長いシートなのに、ローラーをもつ両サイドの二人が、前傾姿勢で走りながらローラーを転がしていきます。
下の写真の通り、FENWAY PARKは、都会にある球場ならではの特徴的な形状をしています。
特に壁として目立つのが、緑色に塗られた巨大な左翼手壁、通称グリーン・モンスター(Green Monster)です。
5)通称グリーン・モンスター(Green Monster)からの眺め
現存するMLB球場のなかで最古の球場として有名な”FENWAY PARK”は、特徴的な形の球場をしています。
まず、本塁から左翼までが310フィート(約94.5メートル)しかなく、次に左中間が直線的に延びていて、非常に浅いため、そのままでは本塁打が入りまくりが予想されました。
ボストンの街中にあるので拡張は難しく、そこで距離をかせいだり形状を一般的な球場と同様に変えるかわりに、本塁打がぽんぽん出るのを防ぐため高さ37フィート(約11.3メートル)の巨大なフェンスが設置されました。
この巨大なフェンスが、通称グリーン・モンスター(Green Monster)です。
Green Monster下部にあるスコアボード表示部を、打球がバウンド後であれ飛行中であれ、通過した場合は二塁打となるなど、
FENWAY PARKならではの特別野球ルールがあります。
ご興味を持たれた方は、球団公式サイトの”Fenway Park Ground Rules”ページをご覧いただくと確認できます。→https://www.mlb.com/redsox/ballpark/ground-rules
Green Monsterから下をのぞくと、高さがあるので結構恐いです。
足元がスースーします。
最後にGate Dに戻って、FENWAY PARK TOURS終了となります。
記念撮影の写真もGate Dを退場する前の場所で、販売されています。
Day Game Premium Tourをはじめ、同日に試合観戦チケットをお持ちの方でも全員、ツアー終了後はツアーゲストはいったん球場を退場しなければなりません。
ボストンの街中にある球場らしさが反映されるのか、球場のすぐ外にある飲食店やバーは試合開始時間が近づくにつれ、満員となりごった返していました。あっという間に入店待ちの列ができたりするので、もし試合開始時間まで球場外で飲食を検討されている方は、少しでも早い時間から入店される方が入店しやすいかと。