パリからおよそ南西に180km、車で約2時間ほどのところにあるシャンボール城は、ロワール渓谷最大の城です。
世界遺産に登録されています。
ロワール地方は、ブロワ城、シュノンソー城、アンボワーズ城など300以上ある数多くの名城とワイン産地で名高く、フランスの人気観光エリアのひとつとなっています。
1.Château de Chambord
1)シャンボール城へのアクセス
シャンボール城は、フランス国王フランソワ1世により建設されました。
世界遺産に登録されているシャンボール城は、400以上の部屋、約80もの階段、約5000haの敷地で構成されている非常に壮大な城です。
Château de Chambord
41250 Chambord
https://www.chambord.org/fr/
入場料は、城内とフランス式庭園へのアクセスが有効です。
2025年12月31日まで、一人€19となっています。
入場チケットは、シャンボール城公式サイトhttps://www.chambord.org/fr/で事前購入が可能です。
非常に人気の観光地なので、シャンボール城公式サイトでは、混雑を避けるために、あらかじめオンラインでチケットを購入されることが推奨されています。
シャンボール城内やフランス式庭園に入らず、写真撮影の人気スポットとして有名な堀の外からお城を眺めるなら、無料です。
パリからは、車で約2時間ほどですが、自家用車以外の手段としては、パリからPARISCityVISIONのシャトルバスが運行されています。
詳細はhttp://www.pariscityvision.com/en/france/loire-valley-castles/chambord-castle のサイトにてご確認ください。
自家用車で訪れた場合は、城の周辺に屋外駐車場があります。
駐車場は24時間年中無休で、事前予約は不要です。クレジットカードなら、駐車場に設置された端末機で24時間決済できます。
ちなみにRelais de Chambord宿泊客は、ホテルの隣にある専用駐車場を利用することができ、お城へのアクセスが大変便利です。
駐車場に屋根はありませんが、ホテル内へは数メートル、お城へは数十メートル歩くだけで済みます。
お城+フランス式庭園への入場には、セキュリティチェックがあり、長い列ができていることもあるとか。可能であれば、早めの時間帯に入場してしまうことをおすすめします。
シャンボール城公式サイトでは、午前10:30より前、あるいは午後3:30以降の入場を、混雑をさけるためとして推奨されています。
55cm x 35cm x 20cmを超える荷物は持ち込み不可です。
持ち込み禁止物品については、シャンボール城公式サイトに記載がありますので、ご確認ください。
城内は広く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を利用するため、歩きやすい靴がおすすめです。
広大な城内は、空間が開放的なので、秋冬は寒さが厳しくなりえます。秋冬は防寒対策をお忘れなく。

2)シャンボール城の見どころ
シャンボール城は、ルネサンスを体現した壮大な城です。
平均所要時間は、2~3時間くらいとされています。
城内は広く、もし傑作を見逃さず効率的に城内を回りたい場合は、入場時に置いてあるビジターガイドの城内マップに記載されている赤い☆を優先的に辿ると所要時間1時間でOKだとか。
城内部には、フランソワ1世が自身の紋章に選んだサラマンダーをモチーフにしたマスコットのサラマンダー君が、赤い☆の順路を示す案内板も設置されています。
ビジターガイドは、15ヶ国版(フランス語、英語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、ポーランド語、ハンガリー語、ルーマニア語、チェコ語、韓国語)あります。
①Double-helix staircase
まずは、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けたとされる「the double helix staircase(二重螺旋階段)」へ。シャンボール城の見どころのひとつとされています。


②The terraces, The lantern tower
シャンボール城の最上階は、the donjonと呼ばれています。
フランスでは珍しいギリシャ十字型建築様式は、ルネサンス様式のひとつです。
中世の騎士道を偲ばせる懐古表現だったと言われています。
個性的な建築がとても印象的です。
ここからは、非常に広大な庭園を一望できます。



③Ceremonial apartment

④Francis Ⅰ´s living quarters
照明が落とされ暗めに設定された部屋です。

⑤Louis XIV´s theatre

シャンボール城内のあちこちに設置されている案内板のサラマンダー君。

下は、本家サラマンダー君。
フランソワ1世が自身の紋章にサラマンダーを選びました。

⑥シャンボール城イルミネーション
シャンボール城は、日没から午前1時までライトアップされます。
このライトアップは、1952年から始まる伝統で、自然環境と野生生物への影響を考慮し、控えめに照明設定されています。


2.Relais de Chambord シャンボール城が目の前に
Relais de Chambordは、シャンボール城の広大な敷地にある唯一のホテルです。
シャンボール城とフランス式庭園の景観と調和した外観をもち、シャンボール城からは目と鼻の先です。
内装は、現代的かつ伝統的な装飾がうまく融合されていて、シンプルで美しい印象を受けました。
シャンボール城を眺めることができる客室があり、ホテルのレストランやバーからも城を眺めることができます。
シャンボール城やNational Estate of Chambordの自然や歴史をゆっくり堪能したい方や、シャンボール城を起点に近くの古城を巡りたい方にぴったりの四つ星ホテルです。
ホテルのすぐ隣には、Tourist information center、ticket office、gift shops、wine store、そしてRestaurantsなどがあり立ち寄りやすく、シャンボール城を訪れるのも、お土産を探すのも、National Estate of Chambordをふらっと散策するのも、気軽です。
ちなみにシャンボール城公園内のショップやレストランは、18:00や19:00に営業終了する店が多いです。
Relais de Chambord
Place Saint-Louis, 41250 Chambord, France
https://relaisdechambord.com/en/
ホテル宿泊者用駐車場は、「Relais de Chambord Hotel & Restaurant」「HOTEL Parking」の標識に従って進むと、辿り着くことができます。入場ゲートのインターホンで、宿泊客であることを告げて、入場しましょう。
駐車料金は、1泊€10です。
大規模ホテルではないため、宿泊客で混雑過ぎることもなく、ホテル内のレストランやバー、朝食時など、ほぼ満席でしたが大人の落ち着いた雰囲気でした。
ただオンシーズンになると、状況は変わるかもしれません。
フロントスタッフをはじめ、バー、レストラン、清掃スタッフさんは、出会う方いずれも、にこやか丁寧で、とても居心地良く過ごすことができました。
ホテルの正面入り口は、建物外観がほぼ同じように見えるので、人によっては入口のドアが少々わかりにくいかも。


ホテル内にあるRestaurant Le Grand Saint-Michelでは、メニューを、リヨン出身の名シェフ、フランス国家最優秀職人賞(MEO)を受賞したJoseph Viola氏が監修しています。
ロワール地方は、ワイン産地でも有名で、作付面積の広さはフランスで3番目です。
飲む気満々のところ、食後運転しなくても良く、部屋に休みに戻るのも、食後にお城の周りを気軽に散策するのも、自由に選べるホテル内レストランは、とても有難く、ゆったりとしたひとときを感じました。
レストランの手前にはバーもあるので、予約した夕食の時間より少し早めに訪れて、軽く飲んでから、レストランに向かいます。
アペロ楽しみます。
もちろん食事中も飲みますヨ。






食後は、夜風にふかれながら、堀の外側を、ライトアップされたシャンボール城を眺めつつ、ゆったり散策します。
白、赤、橙色などの照明に応じて、印象がガラリと変わるシャンボール城です。
ライトアップは、日没から午前1時までとなっています。




