ヴァチカン博物館は、500年以上の歴史をもつ世界最大級の博物館です。ヴァチカン歴代教皇が蒐集してきた人類の至宝ともいうべきコレクションが展示されています。
ヴァチカン博物館への行き方、チケットの購入方法についてはRead the blog 「Rome.4 ローマ観光見どころ ヴァチカン博物館①」をどうぞ。
2.ローマ観光の見どころ 10)ヴァチカン博物館 ①~③の続きです。
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④Vatican Museumsの概略
ヴァチカン宮殿の大半を占めるヴァチカン博物館は、複数の美術館の集合体で構成された、世界屈指の最大級の博物館です。時代やテーマ毎に分類され、さらに美術館の建物は複雑で、いつの間にか別の美術館に足を踏み入れている時もあります。膨大なコレクション全てをじっくり見るには、とても時間が足りないため、ご自分の旅程や時間にあわせて、優先的に自分にとって関心の高いテーマ、見逃したくない美術品から観ることをおすすめします。入り口で配布される案内図マップで、博物館内のだいたいの場所を確認しておくと、うっかり見逃してしまうことを避けることができます。
①エジプト Gregorian Egyptian Museum
まず最初に足を踏み入れるのは、エジプト美術館になります。エジプト美術館は、6部屋とテラスから成ります。
「Stele of Hatshepsut and Thutmose III」room1。
room2は、ミイラや骨壺などが展示されています。
room4では、「Statue of the god Anubis」があります。
「Statue of Queen Tuya」room5
「Anthropomorphic statue of the god Apis」room5
②Chiaramonti Museum
大変混雑していました。こちらには、「Heracles with infant Telephos」「Gradiva」があります。
③Museo Pio Clementino ピオ・クレメンティーノ美術館
‘八角形の中庭’にでたら、ピオ・クレメンティーノ美術館は目の前です。建物内に入らずに、まずは、Octagonal Courtを見回してみると・・・一角に、’ラオコーン‘があります。中庭も大勢の人々で溢れかえっていますが、ひときわ密集しているところにおそらくラオコーンの姿が見られるでしょう。
‘Laocöon(ラオコーン)’古代ギリシア彫刻の傑作です。
ピオ・クレメンティーノ美術館内に入ります。
動物をモチーフにした像が多く展示されているHall of Animals。
直進せずに、右手に進むと、Gallery of Statues and the Hall of Bustsにある「Ariadone」に会えます。
Hall of Animalsの右手を進み、Gallery of Statues and the Hall of Bustsの突き当り。
Hall of Animalsの右手に入らずに、直進すると、Hall of the Muses。中央に、「The Belvedere Torso」が設置されています。
周りを取り囲む女神像。
Round Hall
Hall of the Chariot。「The two horse chariot」
タペストリーが壁に飾られています。
Galleria degli Arazzi
そして、地図が壁際にずらっと飾られているGalleria delle Carte Geografiche。測量技術に驚かされます。
④Raphael’s Rooms
‘School of Athens‘(アテネの学堂)。ラファエロの傑作のひとつ。プラトン、アリストテレス、ピタゴラス、ディオゲネス、ヘラクレイトスなど歴史上著名な人物が勢ぞろいです。
プラトン、アリストテレスはともかく、描かれている人物については研究者の間でも諸説があります。こちらでは、参考までに。
- プラトン:中央。指で天を指している。
- アリストテレス:中央でプラトンを話している。
- ピタゴラス:手前左手。白い衣服。
- ディオゲネス:真ん中で横すわり。
- ヘラクレイトス:手前。ヘラクレイトスに扮したミケランジェロ。大理石にもたれている。
- ユークリッド?:右手。幾何学を教えている?。
- ゾロアスター?:右手。天球を持っている。
- プトレマイオス:右手。地球儀を持っている。
それでは、作者ラファエロはどこでしょう?
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→正解はこちら!黒いベレー帽が目印です。ラファエロの自画像。
「Disputation over the Most Holy Sacrament」
⑤Sistine Chapel
‘システイナ礼拝堂‘。現在は、教皇を選出するコンクラーヴェConclaveの会場としても有名です。ミケランジェロの最高傑作’最後の審判’が主祭壇の背後の壁一面に、天井には’天地創造’、’アダムの創造’をみることができます。残念ながら写真撮影は禁止されているので、しっかり見ることしかできません。大変混雑しています。じっくり見たい場合は、オペラグラスを用意しておくことをおすすめします。
⑥Pinacoteca
Room VIII. 16thにある「The Transfiguration」。ラファエロの最後の絵です。
まだまだ、美術館は広いのですが、今回はこのあたりで。
出口の階段。
Vatican Museums内にあるカフェ。