ドイツの暮らしで、日常生活に影響を及ぼす要因のひとつが、硬水によるもの。たとえば洗濯の際には、洗濯機の設定の違い、気候の違い、生活習慣をはじめ文化面での違いにより、国や土地によって配慮が必要になります。ドイツならではの便利な洗濯用品や洗濯洗剤がありますので、必要に応じてアレンジしてみたり、洗濯を簡単に綺麗にしてしまいましょう。
1.ドイツの洗濯洗剤
1)硬水軟化剤
硬水軟化剤としてお手軽な’Calgon’。タブレットタイプ、粉状、液状の3種類があります。粉は調整したい場合に、液体は溶け残りが気になる衣服の時に便利です。
2)ドイツの幅広い洗濯洗剤
ドイツの洗剤コーナーにいくと、ずらっと棚に並ぶ洗剤の種類の多さに、はじめはびっくり!😳簡単に分類すると、色物用、白物用、黒い生地用、敏感肌用などにわかれます。色落ちや色移りを防ぐためにも、洗剤の使い分け、そして水温の選択が大切です。
- Vollwaschmittel 20℃~95℃洗濯温度対応。漂白剤や蛍光染料が入っている。
- Colorwashmittel(=Buntwaschmittel) 20℃~60℃洗濯温度対応。洗濯物の色移りを防ぐ。
- Feinwaschmittel 手洗いなど、繊細な生地用。30℃くらい。
- Wollwaschmittel ウール用洗剤。
- Baukastenwaschmittel 私は使ったことがないので、よくわからないのですが、用途にあわせて、硬水軟化剤や漂白剤などをアレンジして使用するそうです。
- シミ抜き用洗剤 パッケージ表記でわかります。
- 白物用、黒物用専用洗剤
ちなみに、私は普段、Calgon、柔軟剤、そしてcolorwashmittelまたはDenkmit Whire sensation(dmのプライベートブランド)を使い分けて使っています。
私が住んでいるマンションでは、地下(Keller)に各世帯の洗濯機を置いている(ドイツでは一般的)ので、時々Kellerでマンション住民同士、よくばったり鉢合わせします。最初の頃は洗濯物を抱えたまま化粧していない顔をご近所さんに見られる度に内心うわーー(恥ずかしい)となっていましたが、そのうち気にしないように。マンション内点検日の確認やおすすめ洗剤や洗濯用品を、同じマンションに住むドイツ人やオーストリア人の女性から教えてもらえたりして、大変助かりました。洗濯の度にKellerへ行くのは面倒でもありますが、Kellerのおかげで、自然とご近所さん同士顔見知りになることができ、心強くなります。不在時の宅配便の受け取りも相互にしやすくなり助かります。
①色物用洗剤
Bunt-Waschmittel、Colorwaschmittelと表示されているものが、色落ちを防ぐ効果がある色物用洗剤です。スーパーやdm、Rossmannなどのドラッグストアで、多くの種類が販売されています。パッケージの絵を見るとわかりやすいです。色物用洗剤+敏感肌用洗剤タイプもあります。
Froschの洗剤シリーズは、「環境への配慮」「きちんとした洗浄力」「使う人への優しさ」が企業テーマ。「自然界に存在する微生物によって水と二酸化炭素に速やかに分解され自然に還ります」とあり、安心して日々の洗濯に使用しています。
他にもLenorなど色物用洗剤の種類は豊富です。
洗濯洗剤の使用量の目安や注意事項は、裏面にわかりやすく表記されています。
②白物用洗剤と黒生地用洗剤
生地の白さ、黒さをなるべく維持したいなら、専用洗剤を使うことをおすすめします。スーパー、dm、Rossmannなどのドラッグストアで多く販売されています。
白物用洗剤。洗剤の効果を発揮するためにも、水温の設定にも注意します。
③柔軟剤
柔軟剤も色々な香りがあります。柔軟剤は、会計前に店内でフタを開けて香りを確認してもOKです。香りを確認した後は、フタはきっちり閉めます。ドイツのレジ前あるあるでは、十分に閉まっていなかった柔軟剤がレジのローラーでひっくり返り、辺り一面ふわふわ~な香りがしばらく漂います。
お気に入りの香りはこちら!”Dermatologisch getestet & bestätigt”とあるので、成分も安心。
時期によっては店頭にないこともあります・・・(:_;)悲しい。他にも、summerバージョンやスイレンもあり、おすすめの香りです。時には、うーむと、少し二の足を踏む香りも販売されています。色々な香りがありますので、是非お気に入りの香りを見つけてみましょう。
2.あると便利なドイツのおすすめ洗濯用品
1)スポンジ
ドイツのスポンジは吸水性が高いです。気候によるかもしれませんが、使用後、放置で、常に自然乾燥で使えます。洗濯機の窓や洗剤トレイなど、水気のあるところを拭き取るのに便利です。スポンジは低価格でスーパーやドラッグストアで一般的に購入できます。
2)洗濯ボール
洗濯物の絡みつきを防ぐ洗濯ボール。日本でもありますね。日本ではどこででも販売されているそうですが、こちらの洗濯ボールは、赤い大きな椅子が目印のドイツの大型家具店「XXX Lutz」で購入しました。
ちなみに’XXX Lutz’は、高級家具からお手頃価格の家具まで、また照明、台所用品、寝具、マットなど幅広い品ぞろえの、ドイツ全土で展開している家具店です。ドイツでは一般的には、家具の購入や引っ越しなどは自分で運ぶ人が多いです。配送料をかけるのが嫌という声もあります。大型家具でも、友人に声をかけて男性数人で階段やエレベーターを自力で運んでいる姿を見かけます。そのため大型家具を購入する際には、自分で運ぶか配送を頼むかと普通に尋ねられますヨ。
天井の下地に照明を取り付けたり家具の多少の不具合なら自分でやってしまうので、一般家庭には電動ドリルドライバーを普通に常備していたりします。電動ドリルドライバーは、ホームセンター’HORNBACH’等で購入できます。古い家具でも気に入った製品は、修理して大切に使い続けるところがあり、自宅前に子どもの成長などで不要になった家具をご自由にと書いて置いておくと、通りがかった人が勝手に再利用してくれたりもします。家の内装品を購入したい時には、XXX LutzかIKEAを訪れる人が多いです。
ドイツの洗濯機は、20度~90度など高温設定が可能です。これは、昔からの習慣や日光干しをしない、など色々な事柄によるそうです。高温で殺菌消毒したい場合にとても便利な機能です。時々高温洗浄をするとカビ予防にもなるそうです。
3)便利な洗濯物干し LEIFHEIT(ライフハイト)のLaundry Drying Rack
ドイツでは洗濯物を外から見える場所で干すことはできません。そのため、乾燥機または室内干しが一般的です。
室内干しに便利でおすすめなのが、”LEIFHEITの洗濯物干し”。大型スーパーやホームセンターで一般的に購入できます。LEIFHEITは1959年創業のドイツの家庭用品メーカーで、機能的で高品質、モダンで無駄を省いたデザインが人気です。使えば使うほど、便利さがわかる製品が多く、物干し以外に掃除用品もおすすめ!。特に床用の自分で絞る必要がないフロアモップ”Leifheit Clean Twist Sweeper Mop”は便利で楽々です。ほぼ立ったまま床を掃除できます。
ライフハイトには、色々な種類とサイズの物干しが展開しています。そのため、ご自分の洗濯物にあわせて選択しやすくなっています。耐久性もあり、小物類を別途購入したりして、自分用にカスタマイズするのも楽しいかもしれません。
①Leifheit Pegasus Laundry Dryer
バスタオルなど長いものも干せる万能タイプ。使わないときは簡単に折りたたむことができます。干す位置が高いので、屈まずに干すことができます。
②Leifheit Tower 200 Deluxe Laundry Air Dryer
スペースを取らずに、コンパクトに干せます。こちらも簡単に折りたためるので、使わない時は収納してしまっても邪魔になりにくいです。真ん中の段が邪魔な場合は、垂直にして使用しています。
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