パリからおよそ南西に位置しているアンジェは、ロワール古城のひとつアンジェ城があります。
さらにワイン好きの方におすすめのAnjou-Saumur産ワインも人気です。
アンジェ城に展示されている「黙示録のタペストリー」は、中世タペストリーとして最古最大のもの。アンジェ観光で、見逃せない見どころのひとつとなっています。
アンジェ城は、2000年に「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産に登録されました。
1.アンジェ城へのアクセス
1)概要
アンジェ城は、パリから南西へ約300kmほどのところ、パリから車で約3時間、電車ならパリ・モンパルナス駅Gare MontparnasseからTGVで約1時間30分ほどのところにあります。
Château d’Angers
2 Prom. du Bout du Monde, 49100 Angers, France
http://www.chateau-angers.fr/
アンジェ城の最新情報については、上記のアンジェ城公式サイトで確認することができます。
開城時間、閉城時間、休業日、入場料など。
さらにアンジェ城公式サイトの「History of the castle of Angers」タブでは、歴史や城内の見どころについて数分でまとめられている記事やビデオがあります。
アンジェ城入り口では、九か国語(フランス語、英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、オランダ語、日本語、中国語)のガイド冊子が無料で提供されていました。
オーディオガイドは、五か国語(フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語)あり、3EUROでレンタル可能です。
2025年7月時点での一般入場料は、4月~9月は€14(水曜日€11)、10月~3月は€11です。
18歳未満は入場無料、その他割引や優待については公式サイトに記載されています。
入場チケットは、アンジェ城公式サイトでオンライン購入が可能です。
購入したチケットを、プリントアウトするか、デバイス画面で提示して、入場します。
クロークやロッカーはありません。明確なサイズの記載は公式サイトに見受けられませんが大きな荷物、あるいはスーツケースの持ち込みは禁止とされています。身軽な恰好で訪れましょう。
アンジェ城の一般的に見学が可能なエリアは、ほとんどが屋外で、強風にされされるところもあります。
またタペストリーが展示されているギャラリーは、室内温度が19度で維持されています。
サングラスや、小雨にも適応できるような防寒防風、フード付きなどの羽織物があると便利かもしれません。石の階段もあるので、歩きやすい靴がおすすめです。
2)パーキング
公式サイトhttp://www.chateau-angers.fr/で紹介されている無料駐車場Place La Rochefoucauld(49100 Angers, France)があります。
アンジェ城へは、徒歩で約15分だそうです。
その他、有料駐車場はアンジェ街内にあちこちに展開しています。
アンジェ城から近くの有料駐車場として、おすすめなのが、Rue Toussaint沿いにある路肩パーキングです。
Office de Tourisme – Destination Angers(7 Pl. du Président Kennedy, 49100 Angers, France)のすぐ東の道路沿いにあります。
駐車台数は少ないので満車になる可能性は高いですが、空きがあればラッキー!
この路肩パーキングからならアンジェ城への入り口へは、階段無しで徒歩数分です。
アンジェ街の路肩駐車場については、https://parking-angers.fr/se-stationner-en-voirie/にて確認することができます。市内中心部は、オレンジ、グリーン、ブルーの3ゾーン制で、アンジェ城周辺の路肩駐車場はオレンジゾーンです。
Rue Toussaint沿いにある路肩パーキングもオレンジゾーンです。
オレンジゾーンの料金体制は、午前9時~午後12時、午後2時~午後7時で、以下の通りです。
| 最低料金20分 | 0.5EURO |
| 1時間 | 1.7EURO |
| 2時間 | 3.4EURO |
| 3時間 | 6.6EURO |
| 最大4時間 | 27.00EURO |
| 支払い不足、支払い無し | 27.00EURO |
アンジェ城のすぐ南にあるParking Kennedyは、2025年6月時点では工事中で使用不可でした。
過去の口コミを読むと駐車料金は高めとありました。
2.アンジェ城の見どころ
1)外観と城壁、空中庭園
アンジェ城の外観は、ほかのロワールの古城と比べると、優美さより、堅固で頑強という印象を受けます。
大きな堀と高い城壁にぐるっと囲まれたお城で、城壁からは、メーヌ川とアンジェの街並みを一望することができます。
実用的なお城を見学したい、城らしい城が好きという方におすすめです。

お城への入り口は、一か所のみ。
お城の北東にある橋を渡ったところにあります。

堅固で頑強な外観のアンジェ城の城内は、素朴で優雅な雰囲気があります。
城壁の上には、美しい葡萄畑や庭園が広がり、まるで空中庭園のよう。
中世の空中庭園を目にすることができます。



2)中世最古、世界最大のタペストリー「黙示録のタペストリー」Tenture de l’Apocalypse
アンジェ城公式サイトによると、「黙示録のタペストリー」は、長さ103m、高さ4.5mとあります。
1380年頃に完成し、ヨハネの黙示録を描いたものです。
全てのタペストリーを含めると世界最大、そして中世最古のタペストリーです。
左から、「Les sept Églises(七つの教会)」、「Le Christ au glaive(剣を持つキリスト)」、「Dieu en majesté(威厳ある神)」、
下段「Premier sceau : le cavalier au cheval blanc(最初の封印 白馬の騎手)」


こちらのタペストリーは、「Fleuve coulant du trône de Dieu.(神の玉座から流れ出る川)」
神が示した川のおかげで、聖ヨハネが、楽園へと辿り着くところです。


静かな時間と空間が流れていました。
3.アンジェ城周辺の見どころ
1)Cathédrale Saint-Maurice d’Angers
アンジェ城から、およそ500m、徒歩約7分のところに、サン・モーリス大聖堂があります。
たくさんの小さな窓に、高い天井、ステンドグラスが特徴的な、ロマネスク様式とゴシック様式建築が合体する大聖堂は、1250年頃に完成しました。
大聖堂内では、ゴシック様式の「栄光の聖堂」、多くのステンドグラスを目にすることができます。
静謐で厳かな美しい大聖堂です。
古代タペストリーの一部は、夏の間、身廊に展示されています。



2)Crêperie du Château
アンジェ城の近くにある人気のCrêperie。
グーグルマップの口コミでも高評価、人気店のため予約をおすすめします。
スタッフさんはとてもフレンドリーです。
こちらのお店のガレットは、正直今までのガレットの印象を一変させるほど、ダントツに美味しいガレットでした。
Crêperie du Château
21 Rue Saint-Aignan, 49100 Angers, France
日曜日と月曜日が定休です。それ以外の曜日は、12-2pm、7-9pm営業時間となっています。


あまりにもガレットが美味しかったので、クレープも注文してみました。

3)historic district
アンジェ城の東側に広がる街の一部は、歴史地区として保護されています。
その一環として、全車両の通行禁止のエリアが設けられています。
アンジェ城の入り口がある橋から、一本南東側にあるRue Saint-Aignanに入ると、木組みの家をいくつか目にすることができます。
Logis dit “Du Croissant”


Maison du chapelain de Landemore, Angers

