百貨店、スーパーなどが日曜日は定休となるドイツ。観光地の飲食店は開いていることもありますが、一般的に定休です。そんな静かな日曜日のドイツでも、ガソリンスタンド(Tankstelle、gas station)は日曜日も営業しています。ガソリンの種類や給油方法など、国毎に少し異なる違いについて整理してみました。
1.給油の仕方
ガソリンスタンドは、通常セルフサービスです。大まかな流れは以下の通り。
- 給油スタンドに車を停める
- 車種に応じて給油ホースで給油する
- 給油後、車はそのまま給油スタンドから移動せず駐車したまま、スタンドショップ内にあるレジカウンターで精算する。
- 車に戻り、発車🚗。
1)給油スタンド
ドイツのガソリンスタンドは、ARAL、Shell、Total、Esso、Jet等があります。厄介なのが、ガソリンスタンドによって、名称が変わること。PremiumとかSuperとか。(Premiumという名前がついていても、ヨーロッパではレギュラー品に相当するものもあり・・・)常設しているガソリンの種類も多少変化があります。
ドイツでは、だいたいROZ(Research Oktan Zahl 、RON(Research Octane Number)のこと)95がレギュラー、ROZ98がハイオクとして扱われていますので、名称はともかく数字に注目することがポイント!。(ちなみにオーストリアでは、ROZ91がレギュラー、ROZ95またはROZ98がハイオク、が一般的なので、レギュラーやハイオクの名前にこだわると間違えそうになるかも~。)
自分の車の給油口を見ると、ROZ数字が記入されているので、95なら「〇〇95」の同じ数字で給油します。数字が見つからない場合は、車の取説やディーラーで確認しましょう。
E10は、エタノールが10%入っているタイプ。仕様により、使えない車もあります。「〇〇100」は、高性能燃料なので、使用できる仕様の車が限られます。
ちなみに、ディーゼルにも、種類があって、diesel、premium diesel(Shell V-Power Diesel、Ultimate Diesel and Total Excellium Dieselなど)、こちらも名称は様々あります。だいたいディーゼルの名称ラベルは黒色ですので、間違えにくくはなっています。
大手だとたいてい、給油スタンドの近くに、手が汚れないように薄手のプラスチック手袋が置いてあったり、車窓ガラスを拭く道具が置いてあります。
2)スタンドショップ
給油後は、給油ホースを戻したら車を置いたまま、スタンド店内へ向かいます。もし後ろに給油を待つ車がいたとしても、気にせず停車したままでOK! お互い様なので、気にしません。ショップ内には、レジ以外にも軽食やコーヒーなどをはじめ、色々と販売されています。レジで、給油スタンドの番号を告げて、精算します。給油スタンドの番号は、スタンドの上に大きく書かれているので、ちらっと覚えておいてから店内レジへ向かいましょう。
ドイツで最も店舗数が多いARAL。
一般的に、ガソリン価格は、朝の出勤時間帯が最も高く、午後、(夕方、)夜にかけて、安くなる傾向があります。
2.洗車したい場合
1)機械洗車の方法
ドイツでは、私有地内でも原則洗車が禁止されています。環境面から、洗剤で自然が(地下水など)汚染されないよう、下水設備が整った洗車場またはガソリンスタンドで洗車します。雪や花粉の季節には、どの車も真っ黒または真っ黄色に頻繁になります。
ガソリンスタンドでの洗車方法は、とっても簡単。レジで、洗車コースを注文して、その場で精算します。der Scheibenwischer(車のワイパー)のビニルカバーが必要かどうか尋ねられる場合があるので、必要なら貰って、自分でカバーします。洗車機械は、通り抜けタイプと通り抜けできないタイプの2種類ありますが、基本操作はだいたい同じです。
通り抜けできないタイプは、車を洗車機械内に移動し駐車後、サイドミラーやアンテナなど収納したのをきちんと確認してから、レジでもらった番号を洗車コースを申し込む機械に入力します。たとえば、「249 297」と入力して、開始ボタンを押します。ノーマル洗車コースなら、これくらいの値段です。
通り抜けできるタイプは、エンジンを停止させた車内で洗車が終わるのを待つこともできます。
乾燥機の注意事項は、以下の通り。一般的な洗車機械なので、特に戸惑うこともないかと。
- 車から離れない(乗車したままでOKの機械洗車もあります)
- エンジン停止
- ハンドブレーキをかけておく
- 乾燥は自動で始まります。終了後、扉は自動で開きます。
- 扉が開いたら、出庫してください
2)ガソリンスタンドのポイントカードの作り方
会社名義の車では無理ですが、二台目の車を自己所有している場合なら、ガソリンスタンドカードの作成がおすすめです。たとえば、Shell ClubSmart会員になると、カード掲示で最低価格保証で給油できます(Markttransparenzstelle für Kraftstoffe 連邦の燃料市場価格の透明性をはかる庁のネットワーク利用により、近隣にある10ブランドのガソリンスタンド価格と自動比較)。すでに最適価格の場合は、1リットルにつき1ポイントもらえます。
Outbound link Shell 公式サイトはこちら→https://www.shell.de/autofahrer/shell-clubsmart.html
会員登録はとても簡単。ガソリンスタンドショップのレジで、スタッフから登録書類を入手して、必要事項を記入し、郵送または次回スタンド利用時にスタッフに渡すだけ。ポイントを貯めると、コーヒーを貰えたり、商品の割引やグッズ交換が可能です。
さぁ、給油後は、安全運転で😊。歩行者優先、自転車優先が鉄則のドイツなので、時間に余裕をもって気持ちゆったりと運転しましょ~。焦るとろくなことにならない・・・(自己反省)。街中では、歩行者優先、自転車優先が当然となっています。自転車の走行ルールもだいたいきちんと守られていて、歩道を自転車で走っている子どもがいると、大声で大人が叱っている姿を見かけたりもします。
固定式自動速度違反探知機、カメラ付き信号機などが街中の主要交差点に、設置してあります。恐ろしいのは、ポータブル自動速度違反探知機が、路駐車両に紛れて設置してあること。30キロ規制が多く設定されている街中では、ゆったり安全運転で走りましょう。
ドイツでは、オービスのことをBlitzerブリッツァーと呼んだりもします。(雷光みたいだから??) 高速道路では、工事や合流地点などでは80キロ、あるいは120キロ規制があるなど、速度無制限ではないところがあります。そのかわり速度無制限のところでは、160キロでも遅く感じる(周りの車が速くて)など、速く走ってOKの時はめちゃくちゃ速いし、速度制限ありのところではしっかり安全運転している車が多いように感じます。
ちなみに速度違反した場合は、1ヶ月後くらいまでに違反通知書が郵送で届きます。超過速度により、点数や罰金も跳ね上がります。点数や罰金については、オンラインで調べることが可能です。1ヶ月免停になった場合について、軽く説明すると、フランクフルトの場合はImmigration authority(ビザを更新する時に訪れる建物)の隣の建物Stadtpolizei Stadt Frankfurt(複合施設)にて返納手続きができます。建物入って左手に少し進んだ先の事務所内です。時間帯に注意。返納する時期は、通知書が届いてから3ヶ月以内なら、開始時期を自分で調整できますので、長期休暇を利用したりして、なるべく影響のでない時期に開始したりします。(´・ω・`)ショボン・・・ハンセイシテマス。免停開けの免許証受け取りも同じ場所です。罰金金額も大きいし、何より家族の視線が痛いので、いつも安全運転しているのに限って、焦って・・・とならないよう、自分を戒めています(/_;)
ドイツならではの慣習と走行時の一般的な注意点については、こちら→「ドイツで車を運転するときの注意事項」