ドイツで薄切り肉を買うには

ドイツでは、一般的に”薄切り肉”が置いてありません。スーパーや精肉店に行っても、ブロック肉やステーキ用はあっても、薄切り肉のストックはなく、薄いといってもシュニッツェル用のお肉ぐらい。でもシュニッツェル用のお肉は、薄切り肉と言われて思い浮かぶお肉としては、それでもまだ厚めになります。ドイツでは精肉店や市場が暮らしに身近で、お気に入りのお店に通うのも楽しみのひとつ。相手はさすが商売プロ!通っているうちにすぐ顔を覚えて、おまけしてくれたり、サービスしてくれたり、ドイツならではの料理方法も学べます。ドイツの日常的な買い物は、スーパー、専門店、市場と、食材にあわせて選択することができます。

1.Kleinmarkthalle Frankfurt クラインマルクトハレ

薄切り肉が必要な時、フランクフルトで薄切り肉を購入したい時に、おすすめしたいのが、フランクフルトのほぼ中心部にあるKleinmarkthalle!フランクフルトにある屋内市場です。

🌟Kleinmarkthalle Frankfurt
Hasengasse5-7, 60311 Frankfurt am Main
日曜日はお休み。

Kleinmarkthalleおすすめの美味しい食材についてはRead the blog 「おすすめ!Kleinmarkthalle Frankfurt(クラインマルクトハレ)で食べる美味しい!」こちらをどうぞ。

Kleinmarkthalleは、地元民や観光客で賑わうHauptwacheとKonstablerwacheからも徒歩圏で、仕事終わりや買い物の次いでに寄りやすく、便利な場所にあります。Kleinmarkthalleには入口が二か所ありますが、薄切り肉を購入したい時におすすめのお店は、Liebfrauenberg側の入口から入ってすぐ二軒目の精肉店”Metzgerei Hoos”です。

Kleinmarkthalle Frankfurt,Liebfrauenberg側の入口

1)Metzgerei Hoos

Metzgerei Hoosは、薄切り肉の扱いに慣れているため、あっという間に「薄切り肉」用に切ってくれます。スタッフさんにより多少差はありますが、カット速度はかなり速いです。しゃぶしゃぶ用、生姜焼き用にしたい等、厚さに特に希望がある場合は、その場で希望する厚さを伝えればOK。美味しそうなお肉がブロックで冷蔵されていて、自家製ソーセージもおすすめで、乾燥タイプ(Trocken)と、少し柔らかめのソーセージNicht trocken)があります。ビールにとてもあいます。和牛もあります。

🌟Metzgerei Hoos
Kleinmarkthalle Frankfurtの地上階。Liebfrauenberg側の入口から入ってすぐ二軒目。

通っているうちにすぐ顔を覚えてくれて、今日は美味しいSchweinerücken、Hochrippeが入ってるよ~と、手際よくさくさくカットしてくれます。スタッフの入れ替わりはあるものの、歴代男性スタッフは皆暖かい人柄ばかりで、注文しやすいです。繁忙時でもDanke sehr~と笑顔で買い物を見送ってくれます。店舗改装され、モダンな外装になりました。

Kleinmarkthalle Frankfurt, Metzgerei Hoos

Kleinmarkthalle Frankfurt, Metzgerei Hoos

Kleinmarkthalle Frankfurt, Metzgerei Hoos

ドイツの市場や精肉店でお肉を注文したい時:お肉の部位名 例

豚肉:Schweinefleisch。たとえば豚バラ肉Schweinebauch、豚肩Schweinekamm、豚ロースSchweinerückenなど。
牛肉:Rindfleisch。たとえばリブロースHochrippe、肩ロースFehlrippeなど。
ひき肉:Hackfleisch。豚と牛、またはミックスも可能。
自家製ソーセージ:Bratwurst(焼いて食べる)、Brühwurst(茹でソーセージ)、Blut- und Rotwurstなど

上記の部位以外にも、色々な部位が販売されていて、そのうちおすすめお肉としてご紹介したいのが、RindfleischのSchaufelbugシチューなどの煮込み料理に最適で、かたまり肉として調理しても柔らかい味わいのまま。堅くなりません。Schaufelbug以外の部位でも、ohne Knochen(骨なし)で、für die Suppe(スープに使いたいんダケド・・・)なんてことを伝えると、お店のスタッフが「今日はこのお肉がおすすめだね!」とアドバイスしてくれます。豚の角煮もトロトロに作れますヨ。

脂が少なめがいいのか、多めがいいのか、料理方法にあわせて、お気に入りのお肉の部位名は、自然と増えていきます。お肉の部位は地方によって言い方が少し異なるそうで、初めは豚や牛のイラストを描いたものを用意して、欲しい部位を指し示したりしていましたが、そのうち特有の表現も自然と覚えていきました。

注文は、ドイツ語でなく英語でもOK。あるいはジェスチャーで欲しい部位を(たとえば肩とか)を示しても大丈夫。相手も商売ですので、ドイツ語の発音がおかしくても語彙が少し間違っていようが、笑顔で確認してくれます。ドイツ語なら、色々な注文の言い方があると思いますが、たとえば一例ですが簡単なドイツ語で「400g Schweinebauch,bitte.」でも大丈夫😊。「Sonst noch etwas?(something else?)」または「Alles?」と聞かれたら、「Ich brauche~」と続けて注文するか、「Das ist alles(That’s all)」でおしまい。
色々な種類の、美味しそうなお肉が販売されているので、目の前にすると悩んでしまいますが、薄切り肉の状態にしてほしい場合は、「dünn geschnitten , bitte」(薄く切って下さい)と笑顔でお願いしましょう。

もし、調理方法に不安があれば、「Muss Mann braten?」と尋ねてみてください。火を通す必要があるのか、焼くのか、茹でた方が美味しいのか、色々と教えてくれますヨ。土曜日はだいたいいつも混雑していますが、平日は比較的すいています。

2.アジア食材店

アジア食材店では、冷凍ですが、薄切り肉が販売されています。こちらでは、すでに薄切り肉に加工された状態で販売されているため、商品を手に取るだけです。

🌟Akebono
Praunheimer Landstr 11 ,60488 Frankfurt am Main
日本人が多く住むHausen地区にある日本食料品店。日本米をはじめとした日本食品、惣菜などもあります。駐車場はお店の前に数台あり。

🌟Kim’s Laden
Bremer Str 2-6, 65760 Eschborn ,Germany
韓国食品をはじめ、日本米、納豆、豆腐を始めとした日本食品、アジア食品。駐車場はお店の前に数台あり。

🌟Han-Dok Kaufcenter
Oberuursel(Taunus),Im Rosengärtchen,Germany 韓国食品をはじめ、日本食品、アジア食品など。駐車場はお店の前に数台あり。

3.REWE、real等スーパーの精肉コーナー

スーパーの精肉コーナーでも、切ってもらえます。ただ場所により、あまり薄切り肉を注文されることがないスーパーだと、薄切り肉の説明が必要になったり、裏手に移動して機械で骨ごと切断してくれたであろう薄切り肉を作ってくれるという恐ろしい技を見せてくれる場合もあります😅。
薄切り肉を注文すると、怪訝そうな顔をされる場合もありますが、ちぎれてもいいので、紙のように薄く切ってくださいとお願いしてみましょう。日本人が多く住むHausenにあるREWEでは、友人の話ですが、上手な薄切り肉を作成してくれるそうです。

4.地元の精肉店

フランクフルトには、街中あちこちに精肉店があります。ブロック肉や、ステーキ肉、ひき肉、シュニッツェル用のお肉を気軽に購入できます。さすが専門店、美味しいお肉が多くありますヨ。

ただ、薄切り肉が必要な際は、少々困ることも。担当するスタッフによって、薄切り肉の説明が必要になる場合があったり、厚めの方が美味しいのにと言われたり、そして、一番の要因は慣れだとは思いますが(薄切りを求める客層が多いか否か)、技術の違いにより薄切り肉の薄さが違う・・・ことも。
精肉店では、自作お惣菜が販売されていたりもします。一品増やしたいな~という時にも、とても便利です。