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1.ドイツ 洗濯機の使い方
他国では見慣れないドイツならではの設定もあるドイツの洗濯機。初めてドイツの洗濯機を目にした時には、高温表示があることにびっくり!ま、何とかなるだろ~と洗濯機を回すのは、少し待って!洗濯の失敗や、洗濯機の故障をなるべく避けるために、はじめにちょっとしたコツを抑えておくと安心です。洗濯機の詳細については、きちんと取扱い説明書で確認するのが一番です。でも、大まかな洗濯の流れだけでもまず軽く把握しておけば、ドイツ語の取扱い説明書の内容も早く読めるし、洗濯の失敗も減らせます。色落ち、色移り、生地が灰色っぽくなってしまった等の洗濯の失敗、洗濯機の故障を避けるためにも、ドイツならではの洗濯機のちょっとしたコツを得て、なるべく未然にトラブルを防いでしまいましょう😊。
1)洗濯洗剤投入
まずは、洗剤を入れます。
ドイツの洗剤は、白物、色物用など様々な種類があります。洗剤の種類については、当記事下方「2.ドイツの洗濯洗剤」をご覧ください。
洗濯機の引き出しに入れるのは、粉洗剤です。液体洗剤は、引き出しではなくドラム内に直接投入します。粉洗剤と液体洗剤のどちらを使用するかは、私は洗濯物の内容や量によって変えています。
ローマ数字Ⅰが予備洗い、花マークが柔軟剤(液体タイプ)、Ⅱが本洗い(一回洗い用)
ちょっとした洗濯のコツ その1
- 色物用洗剤、白物用洗剤、黒色用洗剤など、洗剤は必要に応じて使いわけをする。
- 硬水対策として、軟水硬化剤を使うなどの対策を図る。
続いて、Calgonを投入します。ドラム式なら、洗濯物と一緒にドラム内に投入すればOK!カルゴンは硬水軟化剤で、スーパー(Real、Reweなど)やドラッグストア(dmなど)で一般的に販売されています。Calgon以外にも硬水軟化剤は色々と販売されているので、硬水の硬度を硬水軟化剤で調整する場合は、いずれかの硬水軟化剤を使用しましょう。硬水軟化剤についてはRead the blog 「ドイツの洗濯.1 硬水の対策」をどうぞ。
粉状型とタブレット型、液体型の三種類あります。
カルゴンを使わないと、こんな事態が起こるかも・・・と裏面の表示。こ、怖い😱
2)洗濯設定
洗濯コースの目安
Aus・・・電源オフ
Baumwolle・・・洗濯に強い洗濯物向け。綿、麻、デニム、タオルなど。
Vorwäsche・・・予備洗いを追加する場合
Pflegeleicht・・・化繊向け。レーヨンなど。Baumwolleより、洗濯時間も減り、洗濯が緩やかになる。
Schnell / Mix・・・洗濯時間が速く終了。混紡素材向け。
Fein / Seide・・・洗濯に弱い洗濯物向け。水量が増える。絹など繊細な生地向け。
Wolle・・・ウール素材向け。
Outdoor・・・スポーツ、アウトドア用品向け。
Hemden・・・シャツ向け。
Super Fein・・・洗濯にかなり弱い洗濯物向け。
Pflegeleicht Plus・・・化繊向け。
Super 15・・・15分で洗濯が終わるコース。軽く洗濯したい時。
Schonschleudern・・・脱水
Abpumpen・・・排水
Spülen / Schleudern・・・すすぎ
続いて、水温と回転数を設定します。大切な衣類や縮んで困る洗濯物は、クリーニングを利用するか、または30度以下の低温で様子をみながら洗濯しましょう。
U/min ・・・回転数。1200または1400くらいが、日本の洗濯機と同じ感覚。
Fertig in・・・洗濯時間。自動設定でもOK!
speed Perfect・・・各コースの洗濯時間の短縮を図る。
eco Perfect・・・水量が減る。エネルギー消費を抑える。
Knitterschutz・・・しわになりにくい
Extraspülen・・・すすぎを追加
ふふふ😅 さりげなく洗濯時間を載せて見ましたが、その時間数に驚きました??ドイツの洗濯時間は、長いです。長くても、表記の故障ではありません。環境保護のため、エネルギー使用量との兼ね合いで、洗濯時間が長くなってしまうそうです。洗濯時間が長いとそれだけ洗濯物も傷みやすくなるのと、洗濯時間が長くなる分エネルギー保護に貢献していないのでは?という意見もありますが・・・。時間短縮を図りたい時には、speed Perfectの設定を利用すると、洗濯時間が短くなります。
ちょっとした洗濯のコツ その2
- 洗濯物に応じて、洗濯コースを使用する。
- 硬水対策として、生地の灰色っぽくなるのを減らすために、水温は、30度以下、あるいは、60度以上にする。(水温40度前後が最も、化学反応により、生地が灰色っぽくなりやすい・・・らしい。)
最後に、スタートボタンを押します。洗濯途中に、スタートボタンを押すと、一時停止になります。カタンと、数秒後ドアが開く音がするので、音がしてから開けましょう。
ちょっとした洗濯のコツ その3
- 終了後は、引き出し、ドアの余分な水分を拭き取る。ドア、引き出しは、開けたままにして、カビ予防のために開けたままにしておく。
- 時々、空のまま、または高温で洗っても構わない洗濯物を入れて、90度で洗濯機を回す。これにより、洗濯物のいや~な臭いを予防する。
最後に、スポンジか何かで、ささっと使用後の洗濯機の洗剤トレイや窓を拭いておくと、硬水ならではの白い汚れが(カルシウムなどの残り)がつくこともなく、カビも防げ、綺麗さをなるべく維持できます。
3)洗濯物の干し方 ドイツの慣例
ドイツでは、洗濯物は、基本的に乾燥機の使用または室内干しになります。周囲から見えるところに洗濯物を干してはいけません。なので、庭やベランダなどの室外に干すなら、外から見えないように干します。
室内干しにおすすめ、LEIFHEIT(ライフハイト)のLaundry Drying RackについてはRead the blog 「ドイツの洗濯.3 3)便利な洗濯物干しLEIFHEIT(ライフハイト)」をどうぞ。
マンションでは、地下などのKellerにまとめて各世帯の洗濯機を配置するところがあります。というか、一般的にはKellerとなります。洗濯物は、Kellerで干してもOK!私は何となくKellerで洗濯物を干すことはしないのですが、同じマンションには、時々、ジャケットなどの衣類を干している世帯もあります。
洗濯機を回す時間帯も、マンションやお住まいのルールにあわせるのがおすすめ。洗濯機の使用を曜日毎に世帯でローテションを組んでいるところ、日曜日や静寂の時間(13:00~15:00)に洗濯機を使用してはいけないなどのルールがあるところもあります。私達が現在住んでいるマンションは、一日中静かですが、とてもおおらかな世帯で、日曜日でも洗濯機は回しても大丈夫。いつでも洗濯機を自由に回していいため、とても助かっています。Kellerなので、洗濯機を回しても迷惑にならないからなのかもしれません。
4)よくあるエラーとその解決一例
とはいえ、我が家は回す洗濯物のおかげか、3年目にして初めてのエラーでした。エラー18がモニターに表示されてしまい、リセットしても治らない。取説で確認すると、排水関連異常とか。う~ん、排水異常??
まずは、洗濯機の糸くずフィルターを外して、詰まりがないか確認します。糸くずフィルターは、洗濯機の右下にあります。
反時計周りに回して、外します。外すと、洗濯機内の水が排水されてきますので、水が流れて困る場合は洗面ボウル等を用意します。KellerだとKeller内の排水口に直接流せるので、楽です。糸くずフィルターの回す量によって、水量を調節してください。
糸くずフィルターを外して、中を確認すると、薄い裏地の布地が丸まっていました。原因はこれか・・・。他に何も詰まっていないのを確認して、再び糸くずフィルターを時計周りに回して、しっかりセットします。
これで動くかと思いきや、次はエラー23! (´・ω・`)オイオイ
再びメーカーのネット取説(SIEMENS)でエラーコードを確認すると・・・
簡 潔 !
「water in the base」!・・・うぅむ。余計な説明無しのあまりの簡潔さに、逆に可笑しさがこみ上げてきます。
ベースメントに水検知しているのが原因らしく、そこでさらに家電修理店のサイトや、you tubeの修理動画を見ると、水漏れしている可能性があるので、主電源を抜いてから購入店へ連絡をとあります。修理動画では、洗濯機の背板を外し、内部をドライヤーで乾燥させている対応策が紹介されていました。修理業者を呼ぶのも、背板を外すのも面倒そうだし・・・。
そもそも元々の原因は、エラー18だから中で水漏れが発生している可能性は低いので、思い切って洗濯機を少し斜めにしてみました。エラー18を解決しようとするうちに、余計な箇所に少し水が溜まってしまっただけかもしれないと考えたためです。すると、まあまあ水が流れ出てきます。すっかり流れ出るのを待って、洗濯機を元に戻し、少しの時間放置しておきます。少し経ってから、Kellerに戻り、感電の危険性が無いか、周りをよく確認して、主電源を入れてオンすると・・・元通り!
やったー!
偶々上手くいったようなもので、エラー23以降についてはあまりお役にたてないとは思いますが、大切なことは、エラーが発生しても、めげない。エラー表示に基づいて、落ち着いて状況を見極めて、行動する。家具でも電化製品でも自分で修理してしまう人が多いので、ドイツではyou tubeやサイトに、多くの修理情報が載っています。参考にできるところは参考にして、自分では無理な範囲では専門家にささっと依頼してしまいましょう。
🌟洗濯機のモニターにエラーが表示されてしまい、動作しなくなってしまった場合
- エラー番号に基づいて、対応を行う。エラー番号は、取扱い説明書や家電メーカーのサイトにて調べることができる。
- よくあるエラーとしては、エラー18だとか。排水トラブルが原因なので、高確率的な原因としてあげられるまずは糸くずフィルターを外して、確認する。
- リセットボタンを押しても、うんともすんとも動作しない場合は、焦らずに、まずは主電源を抜きましょう。1分以上放置してから、再度、主電源を入れて強制リセット後、オンとオフを数回試したり、洗濯コースを色々と変更したりすると、エラー表示されたままですが、なぜかロックが外れて洗濯機内の洗濯物を取り出すことができることもあります。
- エラーコードによっては、専門知識を必要とする修理の場合があるので、電気工学の専門知識がない場合は、カスタマーサービスに連絡しましょう。致命的な危険にさらされる可能性があります。
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