Portugal.7 「ここに…地終わり、海始まる」ポルトガル ロカ岬

2.ロカ岬とシントラ

1)ロカ岬

ユーラシア大陸最西端、ロカ岬。リスボンからは、レンタカー&高速道路利用で40分ほど、40kmの距離にあります。北緯38度47分、西経9度30分。西向きに崖の先端に立つと、目の前には大西洋が広がります。

①Cabo da Roca Tourism Office

ロカ岬には、Sintraシントラ、Cascaisカスカイスからもバスが運行しています。無料駐車場あり。駐車場のすぐ目の前に、観光案内所があります。観光案内所では、ユーラシア大陸最西端のロカ岬を訪れた”証明書”を発行してもらえます。観光案内所のほかに、お土産店兼レストランもあり、お土産店兼レストランの前の駐車場には、大型観光バスが2台ほど止まっていて、大勢の観光客で店内は賑わっていました。

🌟Posto de Turismo do Cabo da Roca
2705-001 Colares

10月~4月9:00~18:30、5月~9月  9:00~19:30   (公式サイトhttp://www.cm-sintra.pt ,  https://visitsintra.travel/pt/info/postos-de-turismo)

②ロカ岬の様子

崖の高さは140m。轟々と唸る強風の中、石碑が立っています。この石碑に、ポルトガル史上最大の詩人と言われるルイス・デ・カモンイスの最も有名な叙事詩「Os Lusiadas(ウズ・ルジアダス)」の一節、「ここに地終わり海始まる(Apui …onde a terra acaba e o mar começa)」が刻まれています。日本語訳を目にするたびに、センスある翻訳者の方々だなぁと感じます。

残念ながら、当日はあいにくの天候でした。折りたたみ傘をさしたら壊れてしまいそうな強風に、時折小雨が降りしきる、そんな天気の最中、岬から大西洋を見つめていると、この全てを飲み込んでしまいそうな大自然に果敢に挑んでいった歴代の航海者、船乗り達の偉大さをしみじみと感じられます。

Cabo da Roca,Colares,Portugal

Cabo da Roca,Colares,Portugal

Cabo da Roca,Colares,Portugal

Cabo da Roca,Colares,Portugal

Cabo da Roca,Colares,Portugal

Cabo da Roca,Colares,Portugal

③”Certificate of attendance”は観光案内所で

観光案内所に置いてある申し込み用紙に、日付と名前、そして証明書のデザイン二種類のうちのどちらかを選択し、記入済の用紙と代金11€をあわせて申し込みます。空いていたおかげか、すぐその場で発行してもらえました。証明書のデザインは2種類あり、A.航海図絵柄、B.風景写真です。見開き部分に、署名入り。

見開き B.風景写真

certificate of attendance,Cabo da Roca,Colares,Portugal

裏面

certificate of attendance,Cabo da Roca,Colares,Portugal

表面

certificate of attendance,Cabo da Roca,Colares,Portugal

2)Sintra

ロカ岬からシントラまでは、車で20分弱。曲がりくねった山道と急勾配を含む道を走ります。細い道路で、対向車がおかしな走り方をした💦と思ったら、私達の前に走っていた大型観光バスとすれ違いざまに接触事故を起こしてしまいました。シントラの町からムーアの城塞、ペーナ宮殿へと続く道のりも、細い山道を走ることになります。

ロカ岬からLisbon Portela Airportまでは高速A5経由で50分弱(45km)。ロカ岬が予想していたよりは混雑しておらず時間の余裕が少しだけですが生まれたので、ロカ岬からの帰路、ちらっと宮殿と城壁を見れたら嬉しいな・・・と急遽、弾丸スケジュールを組みます。

①Parque e Palacio Nacional da Pena ペーナ国立公園とペーナ宮殿

ペーナ宮殿は、色鮮やかで、ヨーロッパの城にイスラム建築、教会建築と色々なタイプの建築様式を合体して作ってしまったかのような、風変わりな可愛らしい宮殿です。ドラゴ○クエストに登場する城のようだという意見もあるとか。マヌエル様式とロマン主義、イスラム建築が絶妙にあわさっています。

チケットは公式サイトからオンライン購入、あるいは現地で購入が可能です。https://www.parquesdesintra.pt/en/

Park and National Palace of Pena,Sintra,Portugal

Park and National Palace of Pena,Sintra,Portugal

シントラからペーナ宮殿までの坂道はかなり急です。美しい景色を眺めながら国立公園内をハイキングする観光客の姿は楽しそうでしたが、今回は時間がないので、宮殿近くの駐車場まで車で、直接登ります。昼前には着きましたが、ペーナ宮殿の入口に近づけば近づくほど路肩にあふれた貸し切りタクシーや観光バスでいっぱいでした。宮殿入口を通り過ぎて、急な下り坂を少し降りたところにgoogle地図にはない駐車場があり、運よく駐車することができました。小さな広場のような駐車場は白線も何もないので、周りの車にあわせて、列らしきところに駐車します。

小さな広場のような駐車場から宮殿への入り口までは、急な坂です。

Park and National Palace of Pena,Sintra,Portugal

しばらく宮殿を眺めて、駐車場に戻ると、もう、数台の駐車待ちの列ができていました。早めの到着が良さそうです。

🌟駐車時の注意点
実は、ペーナ宮殿へ向かう場合、ペーナ宮殿入口前を通る道路Estrada da Pena(ペーナ道路)は一方通行となっています💦ペーナ宮殿に辿り着くまでに、道路脇に所々数台だけの駐車スペースが設けられていますので、そちらに駐車するか、または宮殿入口前を過ぎて急な下り坂を少し降りたところにある森の中の駐車場に止めるか、になります。ちなみに宮殿入口付近になればなるほど、観光業者の車でぎっしりと埋まります。宮殿から急な下り坂を少し降りたところにある森の中の駐車場は、小さな広場のような駐車場で無料です。ただ、その駐車場を過ぎると、そこからSao Pedro de Penaferrimに降りるまで駐車スペースはありません。一方通行の為に戻ることも出来ないので、一旦Sao Pedro de Penaferrimまで降りて、再びぐるっとペーナ道路から登りなおすことになると思います。

国立公園内の自然は美しく、緑の木々や野草に癒されます。

Park and National Palace of Pena,Sintra,Portugal

ムーアの城塞は、走行中の車内から、垣間見ることができました。シントラの街を一望できるそうです。凸凹感が可愛く、簡略化したお城のような城壁です。

空港のラウンジで、GINを注文したら、SHARISH GINが。2013年から作り始められたポルトガル産のジンで、トニックと混ぜると青色から薄いピンク色に変化します。ポルトガルのAlentejoで生み出されたお酒で、巨石遺跡、手工芸品、ワインで人気のReguengos de Monsarazの街のシルエットがSHARISH GINのマークとなっています。

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