ライン川右岸にあるRüdesheim。2002年に”Upper Middle Rhine Valley“(ライン渓谷中流上部)として、KoblenzからRüdesheimまでのライン川渓谷が世界遺産に登録されました。Rüdesheimを含めるBacharachからWiesbadenまでの(Hochheim含む)ライン川右岸の一帯は”Rheingau“と呼ばれ、ドイツの高品質ワイン生産地として世界的に有名です。Rheingauの古い修道院、城、ワイン畑そしてライン川渓谷の美しい景観は観光客からもとても人気を集めています!
「ドイツの代表的なワイン産地RheingauとRheinhessen おすすめワイナリー」のblogについてはRead the blog こちらをどうぞ。
1.Rüdesheim行き方
車の場合:🚗フランクフルト市内からは、高速道路A5、またはA648、またはA66から、B42(一般道、ドイツ連邦道路BundestraßenのB)に抜けるほぼ一本道。フランクフルトから約50分(60km)の距離にあります。
電車の場合:🚃フランクフルト市内からは、Frankfurt(Main)Hauptbahnhof(フランクフルト中央駅)からRBに乗って、Rüdesheim(Rhein)Bahnhof下車、乗車時間1時間10分。時刻表とホームの番号は、鉄道の公式ウェブサイトhttps://www.rmv.de/c/de/start/あるいはhttps://www.bahn.de/p/view/index.shtmlから検索することができます。
旅行者には、便利な’RheinMainCard’があります。RheinMainCardの有効エリア内なら、2日間29EUROで乗り放題です。フランクフルト近郊を網羅しています。RheinMainCardの有効エリアの路線は、the FrankfurtRhineMain region公式サイトの”RheinMainCard”タブにあるNetwork planからダウンロードできます。公式サイトhttps://www.frankfurt-rhein-main.de/
Tageskarte(一日乗車券)もあるので、ご旅程にあわせて選択ください。
RMVエリアマップ
引用:the FrankfurtRhineMain region Official Website
2.Rüdesheim見どころ
Rüdesheimは、ライン川右岸にある小さな美しいワインの町です。辺り一帯は、ワイン畑が広がります。辛口人気を受け、Riesling(リースリング、白葡萄品種)も従来の甘口だけでなく辛口の生産量も増えてきているとか。
リューデスハイムで最も観光客に人気の通りDrosselgasse(つぐみ横丁)では、暖かくなると通りに沿ってワインレストラン、ワインバーが屋外にテラス席を設け、生演奏とダンス音楽が演奏されたりします。
1)Drosselgasse(つぐみ横丁)
Rüdesheimの観光名所”Drosselgasse(つぐみ横丁)”。細い通りには、ワインレストラン、ワインバー、カフェ、ワインショップにお土産物ショップが軒を連ねています。
撮影日4月21日。ご覧のように、春先から初夏までの天候は不順で、4月でも初夏のような暑い日もあれば、6月でも肌寒い日があります。
撮影日6月5日。
①Breuer’s Rüdesheimer Schloss
Drosselgasseの中程にあるホテルのワインレストラン。中庭にある仕掛け時計が目印です。
🌟Breuer’s Rüdesheimer Schloss
65385 Rüdesheim am Rhein, Germany
営業時間は、4月から10月まで 11:00~21:00。変更あり。
春の日差しが気持ち良い屋外席。
果実のような香りと味わいに少し甘みがあるHalbtrocken Riesling。すっきり爽やかなTrocken Riesling。どちらもきりっと冷えて美味しいです。
旬の食材、Spargel(ホワイトアスパラ)!春の訪れを告げるSpargelは、長い冬がようやく終わり、待ちに待った春ならではの食材です。緑が濃くなり、桜が咲き、市場やスーパーでSpargelを見かけると、春が来た~と実感します。4月中旬から6月24日の間しか販売されず、その間は、市場やスーパーで販売され、街のあちこちにSpargelの小さなスタンドが出現するくらい、ドイツで暮らす人々にとって、日常的な季節の食材です。レストランでもこの時期ならではのSpargel料理が提供されるので、観光に訪れの際には、是非召し上がってください~
spargel suppe
素材を活かしたドイツ料理。新鮮茹でたてspargel は、甘くてとろけます。
奥から山のようにワイングラスを積んできた男性スタッフ💦登場した時にはこの1.5倍くらいの高さでワイングラスを持ち運んでいたのを、素早くテーブルにグラスを配布して写真の高さまで低くなりました、凄い・・・。ワイングラスを組むだけでも難しそうなのに。
②Café Engel Rüdesheim
Rüdesheimの名物、”Rüdesheimer Kaffee“。ブランデーまたはコニャックが入った甘いコーヒーで、1957年にシェフHans Karl Adam氏により生み出された飲み物だとか。カフェで人気の飲み物です。
🌟Café Engel Rüdesheim
Drosselgasse 1, 65385 Rüdesheim am Rhein, Germany
Rüdesheimer Kaffee専用のカップが素敵。
③Restaurant Weingarten
Hotel Lindenwirtの中庭にあるレストラン。レストランへは直接Drosselgasseから入れます。
🌟Restaurant Weingarten
Amselstraße 4, 65385 Rüdesheim am Rhein, Germany
食事が半ばにさしかかったところで、急遽、レストラン内に大勢の人々が続々と入ってきます。何事だろうと思っていたら、赤いベストを着たスタッフがテーブルを順番に回り、何やら説明しています。スタッフさんの話によると、もうすぐベルギーのシティオーケストラ”Heremenieke“による公演が始まりますとのこと。Heremeniekeは1975年創立のオーケストラです。申し訳ないですが、席が足りないので相席をお願いしますと言われ、もちろんどうぞと答えます。スタッフ曰く、食事が終わってもお席にそのまま座っていただいて構いませんとのこと。オーケストラの生演奏を聴けるなんて、偶然の幸運に感謝です💕相席になった女性陣は、旅行なの?私達はベルギーから旅行よ~と、和やかな団体さん。私達はフランクフルトからお昼を食べに来ましたと答えると、フランクフルトの観光名所について話題が進みます。
撮影日8月26日
レストラン内は、和気あいあいです。スタッフさん達は、てきぱきと相席の調整をしたり、椅子を奥から追加したり、注文をとったりと、とても忙しそう。そうこうしているうちに演奏会が始まります。軽快な曲、行進曲の素晴らしい演奏が続き、演奏にあわせて拍手が自然と起こります。
幸せな午後のひとときとなりました💕
2)ケーブルカー
Rüdesheimの町から緩やかな丘の上にあるNiederwalddenkmal(ニーダーヴァルト記念碑)まで、ケーブルカーが運行しています。緩やかな丘ですので、徒歩でも可能です。
Drosselgasseの緩やかな坂道を登り、突き当たりを右にケーブルカーがある方面へ。Oberstraßeの賑やかな様子。
①Käthe Wohlfahrt
ケーブルカーの手前には、ドイツならではの木工品、伝統工芸を販売するKäthe Wohlfahrtがあります。クリスマスオーナメント、クリスマスアイテム、Schwibbögen、Pyramiden、Räuchermännchen、くるみ割り人形など。
コンパクトなケーブルカーで、左右の窓が無いため、開放感があります。
3)Niederwalddenkmal(ニーダーヴァルト記念碑)
普仏戦争終結後、1871年のドイツ統一を記念して建設された記念碑です。
3.ライン川クルーズ
Rüdesheimの船着き場からSt Goarshausen辺りまでは見どころが集中しています。そのためRüdesheimは、ライン川遊覧船の出発地点、終点地点として利用しやすい位置にあり、遊覧船観光も人気です。ちょうどライン川に沿うようにして、電車も並行して走っているので、時間がかかる下流から上流へは遊覧船ではなく電車を利用すると時間短縮ができます。
1)ライン川遊覧船 KD Ferry
RüdesheimのMarktstrasseの突き当たりに、クルーズ乗り場があります。チケットは波止場の窓口で直接、あるいは公式サイトにてオンライン購入が可能です。運行しているクルーズ会社KD Ferryは、Köln-Düsseldorfer Deutsche Rheinschiffahrt GmbHというリバークルーズ会社で、Rhine、Main、Moselle riversで運行しています。KD Ferry →https://www.k-d.com/de/
料金例:RüdesheimからSt Goarshausenまでの場合。乗船時間は片道約1時間50分(Rüdesheim→St Goarshausen 上り下りでは所要時間が異なります)
引用:Köln-Düsseldorfer Deutsche Rheinschiffahrt Official Website
Rüdesheimを出発!!
①Rheinstein Castle
1316~1317年に建設。19世紀にはプロイセンのFrederick王子が城を購入、再建しました。一般公開されています。
②Reichenstein Castle
Hotel、Restaurant、Museumあり。レストランでは、地元食材を活かしたモダンフレンチとモダンドイツ郷土料理が提供されるそうです。
③Pfalzgrafenstein Castle
中州にある船の形のような城。かつては防衛拠点や税関でしたが、現在は博物館となっています。
④Burg Gutenfels
1220年建設。
⑤Burghotel Auf Schönburg Oberwesel
ライン川を見下ろす優雅な古城。現在はホテルとして活用され、古城に泊まることができる人気の四ツ星ホテルとなっています。
⑥Loreley
ローレライの岩山。精霊の伝承やハインリッヒハイネの詩で知られています。
⑦Katz Castle
1371年建設。現在、個人所有のため、一般公開はされていません。
⑧Sankt Goarshausen
Sankt Goarshausenに到着。ライン川クルーズはまだまだ続きますが、今回私達はここで下船して、Rüdesheimに戻ります。クルーズの発着所からSankt Goarshausen駅までは徒歩数分で到着できます。Sankt Goarshausen駅からは、Rüdesheim行きもフランクフルト行きの電車もあります。
旅行に便利な”RheinMain Card”を購入した場合は、Sankt GoarshausenはRheinMain Card の利用エリア外のため、Sankt GoarshausenからLorchhausenまで数駅分一人4.8€ほど追加料金を購入する必要があります。
Sankt Goarshausen駅から各駅までの参考乗車時間と運賃
from to preis,1adult,1st class preis,1adult,2nd class Sankt Goarshausen Lorchhausen 23分 7.70EUR 4.80EUR Sankt Goarshausen Rüdesheim 25分 12.50EUR 7.80EUR Sankt Goarshausen Frankfurt(Main)Hauptbahnhof 1時間39分 36.50EUR 22.80EUR
4.ラインフェリー(Rheinfähre Ingelheim)
ラインフェリー(Rheinfähre Ingelheim)では、RheingauのOestrich-WinkelとRheinhessenのIngelheimを行き来できます。RüdesheimからRheinhessenのワイナリーに向かう際に、ラインフェリーへの乗船はとても便利です。
乗船時間は短く、対岸まであっという間に到着します。天気の良い日はライン川を渡る風が心地よいですヨ~。自動車、自転車、歩行者、そして馬、牛も乗船OK!チケットは乗船後に支払います。デッキに駐車すると、デッキで待機している係員が順番に近寄ってきてくれて、代金を支払います。あらかじめチケットを購入する必要はありません。公式サイト:http://www.rheinfaehre.de