クルーズ4日目、Allure of the Seasは、最初の寄港地St.Maartenに到着しました。St.Maartenは、カリブ海にあるオランダとフランス両国の構成国の一部です。島の40%がオランダ王国の構成国、北部60%がthe French overseas collectivityですが、シェンゲン圏内ではないのでEU圏からに関わらず入出国にはパスポートコントロールが行われます。
オランダ、フランス、イギリスそしてカリブの文化と伝統が漂うSt.Maarten。St.MaartenにあるPrincess Juliana International Airportは、滑走路の一部がマホビーチに非常に近く、着陸体制に入る飛行機にビーチからまるで手が届きそうな大迫力を味わえると、世界的に有名な国際空港です。
1.Philipsburg
St.Maartenのクルーズターミナルは、Philipsburgのダウンタウン近くにあります。Allure of the Seasを含めて、大型客船が3隻入港していました。Gangwayのオープンは8:30amです。30分前くらいから、下船待ちの長い列ができていましたが、一旦ゲートが開くと列が次々とはけていきます。
クルーズターミナルは、南国らしい明るい色調のショップが並び、宝飾店、酒等の免税店に、お土産ショップ、リゾート着ショップ、バーがあります。
Philipsburgのダウンタウンまでの道のりは、客室に配布されるST.Maartenの地図(Port & Shopping Map)やクルーズターミナルに設置されている案内板を参考に、ほぼ道沿いに人の流れもあるので、迷わずに辿り着けます。携帯が圏外の地域もあるため、オフラインでも携帯マップを利用できるように、あらかじめオフラインマップをダウンロード済みにしておくと、現在地を把握できて安心です。
クルーズターミナルのロータリー。
ターミナルからPhilipsburgのダウンタウンまでは、徒歩なら10分~15分、水上タクシー(一人往復$7)なら5分ほどです。Simpson BayやMarigotまで足を伸ばす予定なら、Philipsburgのダウンタウンに戻らず一気に帰路クルーズターミナルまでタクシーで戻る方が速いので往復を購入する必要はないかもしれません。平坦な道のりですので徒歩でも大丈夫です。当日の天候や体力、時間配分にあわせて、徒歩・水上タクシー・タクシーを選択しましょう。
Philipsburgのダウンタウンは、ビーチ沿いに町並みが広がります。タクシーやツアー等の呼び込みをささっと通り抜けつつ、ビーチ沿いを散策。ダウンタウン中程にあるHolland House Beach Hotelのテラスが素敵なので、休憩をかねて立ち寄ることにしました。木陰には涼しい風が通り、ビールでちょっと一息~。ふ~。奥には、クルーズ客船が見えます。
Philipsburgの町並み。
Philipsburgの中心部にあるCyrus Walthey Square。この広場からフランス側のMarigotへタクシーで向かいます。
2.Marigot
島内でオランダ側からフランス側へ国境を越える際に、検問等はありません。自由に行き来できます。島内には、あちらこちらで2年前のハリケーンの爪痕が見受けられました。タクシー運転手さんの話からも、深刻な被害であったことがうかがえます。
フランスサイドの主要な町、Marigotに到着。マルシェやマリーナ沿いをのんびり散策します。予想はしていたものの12月25日ということで、マルシェを除くほとんどのショップやモールは閉まっていました。
MarigotからMaho Beachへはタクシーで向かいます。
3.Maho Beach
ビーチのすぐ上を着陸態勢に入った大型ジェット機が飛行すると、人気を集めているマホビーチ。その圧倒的で壮大な風景を一目見ようと、世界中から大勢の観光客が訪れています。
マホビーチから道路をはさんですぐ横に、Princess Juliana International Airportの滑走路が隣接していて、メイン滑走路がマホビーチのぎりぎりのところまで寄せているので、着陸態勢に入った航空機がわずか100フィート未満?!の高度で、轟音とともにビーチ上を飛行していきます。ボーイングに、エアバスに、大型ジェット機が間近に迫る圧倒的な雄姿を、ビーチから、海から眺めることができます。
飛行機の着陸時間は、ビーチ沿いにあるバーやレストランに設置されている時刻表で確認できます。
ビーチ一帯が大勢の観光客で賑わっていました。特に飛行経路の真下にあるビーチエリアは、アプローチする飛行機を撮影したい人々が大勢待機しています。さらに、ビーチからあふれて道路の路肩に立ちながらアプローチする飛行機を待つ人々もいたり、まるで人でごった返すライブ会場のよう。かなりの混雑具合でした。人混みを避けるには、比較的すいているビーチバーのテラスに移動するか、またはビーチでビーチチェアをレンタルして場所を確保した方が楽かと。ビーチチェアは、ビーチパラソル付き2脚で$25です(時間無制限)。男性スタッフが一人巡回しているので、声をかければOK!好きな場所を指定すると、男性がチェアとパラソルをさくっと設置してくれます。女性スタッフは、ビーチチェアの周りを巡回しながら、アロエマッサージやカラーブレイズ(三つ編み)の売り込みをしていました。天候が良かったため、日差しを遮るビーチパラソルがあって大助かり。
ビーチチェアに寝転びながらビールとカクテルをゴクリ。じりじりと太陽が照り付け、ビーチパラソルの下でもかなりの熱気なので、喉にしみます。うぅ~、美味しい~💗
プライベートジェット機やプロペラ機など、時間をおきつつも次々と様々な飛行機がやってきます。
轟音とともに頭上を通り過ぎていく飛行機。
手を伸ばせば、まるで手が届きそう
そうこうしているうちに、ビーチがざわつきます。いよいよ大型ジェット機が到来!!やってきました、デルタ!エンジンは2発。ビーチからほんの数メートル頭上を轟音とともに通過していきます。
飛行機を独占してみたり。
頭にプスッと刺してみたり
アプローチ態勢に入る低空飛行の迫力が味わえます!
さらに続くプロペラ機に、
流線型の機材に、
ちょっとぽってりしたプロペラ機に、
JET BLUEも到着。JET BLUEは、アメリカの格安航空会社で、不振が続く航空業界の中でも、好調を続けている数少ない航空会社のひとつです。エンジン2発。垂直尾翼の塗装パターンが1機毎に違うそうです。今回の機材は、うろこ模様?
離陸の様子も間近に観ることができます。くるっと目の前で転換し、離陸態勢に入るUNITED。
離陸直前。
離陸態勢に入るAmerican Airlines。
離陸直前の’ジェットブラスト’を身をもっての体験もMaho Beachならでは。ただし、ジェットブラストの直撃を受けると、車のフロントガラスは粉砕、フェンスをしっかり掴んでいたとしても吹き飛ばされる危険があり、命の危険を警告する看板が設置されています。過去には、飛行機の転回ミスにより多数の車のフロントガラスが粉砕したこともあるそうです。安全の為追加フェンスが設置されたとは言え、もし体験する場合は、じゅうぶんな注意を払いつつ、体験しましょう。
そして、いよいよ、待ちに待った大トリ登場の時間が!。エールフランス、エンジン4発の大型ジェット機のアプローチです!!。まだ機影が遠いにも関わらず、轟音が響いてきます。
大勢の観光客が待ち構える中、響き渡る轟音とともに悠然と近づくエールフランス。
4発ジェット機が目の前にのしかかる迫力は圧倒的です。
乗船時間の5:30pmまで、まだ1時間以上余裕がありますが、4発ジェット機のアプローチを見ることができ切り良く早めに帰路につくことにしました。
Maho Beachには、クルーズターミナルに着船しているクルーズ客船に戻る観光客を待ち構えているタクシーが大勢待機していて、ほかにシャトルバス、シャトルタクシーに、ツアーで来ている観光客待ちの大型観光バスの姿も見かけたため、帰りの足に困ることはなさそうです。配車スタッフに声をかけて、手ごろな価格のシャトルバスに乗って帰路につきます。
Maho BeachからSint Maarten クルーズターミナルまでは、約13.5km 。少し渋滞したものの約25分ほどで到着しました。クルーズターミナルに到着したら、とりあえず一安心。最後にショップに立ち寄り、のんびり船に戻ります。隣に停泊していた姉妹船ロイヤルカリビアンのAdventure of the Seasが、ちょうど出航していくところでした。
Maho Beachでは、大勢のドイツ人観光客を見かけました。ドイツ語率高いなぁ~、カリブ海遠いのにFernwehを実践・実行しているなぁ~と思っていたら、となりに停泊しているクルーズ船の船体に、国名ドメイン「.de」の文字があることにふと気がつきました。ドイツの客船だった。。。
ドイツ本社の客船「AIDA Cruises」が停泊していたことに、今気づくとは(遅すぎ)。AIDA Cruisesの客船から小さな灯りが振られているのを見て、下の娘が客室のテラスから、携帯の灯りをつけて大きく振り始めました。次々と左右に揺れる灯りが増えていきます。お互いの航行の無事を祈り、挨拶をかわす様子に、心がほっこりです。
出航していく「AIDA Cruises」。Bon voyage!