ブリュッセルに次ぐベルギーの大都市アントワープ。16世紀初頭には世界貿易の40%を占め、経済・文化の中心地であったアントワープは、その名残を今に残しています。「フランダースの犬」といえば、ラストシーンは号泣ものですが、そのラストシーンの舞台とされる教会が、聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)です。アントワープ市庁舎とともに’ベルギーとフランスの鐘楼群’のひとつとして、世界遺産に登録されています。アントワープ中央駅も、世界の訪れてみたい駅、美しい駅ランキング上位者として、アントワープの定番観光スポットのひとつです。
1.聖母大聖堂(The Cathedral of Our Lady )
かつてフランス語が公用語として用いられた歴史背景から、’Cathédrale Notre-Dame’とも呼ばれています。1352年に建設が始まり、火事、宗教紛争そしてフランス革命においては略奪が行われるなど歴史の波にもまれてきた大聖堂。ゴシック様式の美しい大聖堂です。大聖堂内には、「天使の玉座」(Angel-throne)、「アントワープの聖母」(Devotional statue ‘Our Lady of Antwerp’)など見どころたくさん。「降架」をテーマにしたルーベンスの3枚の絵画「キリストの降架」「キリストの昇架」「聖母被昇天」が大聖堂に納められていて、ゆっくり鑑賞することができます。
月~金曜日は10:00~17:00、土曜日10:00~15:00、日曜・祝日13:00~17:00の時間帯に入場できます。年間およそ36万人が大聖堂を訪れているそうです。
Entrance fee
for individual visitors € 8,00 in groups (min. 20 pers.) , students, 60+ € 6,00 children under 18 無料
「聖母マリアの被昇天」(「Assumption of the Virgin Mary (Rubens)」)。大聖堂の主祭壇にあります。
「キリスト降架」(「The Descent from the Cross (Rubens)」)
フランダースの犬ラストシーンで、ネロとパトラッシュが最後に目にした絵画です。ラストシーンを観るたびに号泣してしまう(/_;)
2.アントワープ市庁舎
アントワープ市庁舎は、聖母大聖堂とともに、「ベルギーとフランスの鐘楼群」のひとつとして、世界遺産に登録されました。1565年完成。当初の計画はゴシック様式でしたが、戦争により一時中断。建築計画を変更し、新たにルネサンス様式で建築されました。ルネサンス様式の優美な外観は、他地方の市庁舎に感銘を与え、建築模範となったとか。
ブラボーの噴水。
3.アントワープ中央駅
1905年に完成。鉄道の要所としてだけでなく、世界でも名だたる美しい鉄道駅として、アントワープのランドマークのひとつでもあります。
4.ネロとパトラッシュの銅像
聖母大聖堂から車で15分ほど。町の通りに、ひっそりと。とてもさりげなく設置してあるため、車で通り過ぎそうになりました。
🌟Nello en Patrasche Statue
Kapelstraat 7, 2660 Antwerpen, Belgium
さぁ、それでは続いてはブルージュへ。世界遺産にも登録されている古都ブルージュは、中世の面影が残る美しい街並みに、美味しいグルメと見どころたくさんです!