1.強羅花壇
“強羅花壇”は、旧閑院宮別邸跡地に立地し、日本の伝統と、洗練された現代美を併せ持つ旅館として、海外からもとても人気があります。
娘達とともに箱根へ小旅行。ひさしぶりの日本滞在に慌ただしい日々の中、ゆったりとした時間を過ごせそうと、とても楽しみにしていました。
1)強羅花壇チエックイン
駐車場に車を停めると、すぐ和装姿の男性スタッフの方が三名ほど出迎え、受付へと案内してくれました。スーツケース等荷物を車から出して預かってもらえ、車もValet Parkingなので楽々です。手荷物だけ持ち、身軽に、門をくぐります。
Gōra Kadan
1300 Gora, Hakone, Ashigarashimo District, Kanagawa 250-0408, Japan
Outbound link https://www.gorakadan.com/
玄関 冠木門
加盟するにあたり厳格な審査、歴史、かつその土地ならではの高い価値観をクリアしなければならない世界的なホテル・レストラン会員組織’ルレ・エ・シャトー’の加盟マークが、さりげなく玄関先にあります。現在、日本国内加盟先は20軒しかありません。
Relais & Châteaux(ルレ・エ・シャトー)のスイスメンバーのひとつRead the blog 「スイス ヌーシャテル Beau-Rivage Hotel (Neuchâtel)と丘の上にたつ古城」についてはこちらのblogをどうぞ。
格天井の美しい柱廊。柱廊の美しさに、自然と目が魅かれます。
左手奥に、リラクゼーションルーム。右手奥に、大浴場、室内プール、ジムがあります。
まずは、リラクゼーションルームにて、ほっと一息。冷たい緑茶をいただきます。リラクゼーションルームでは、書斎があり、マッサージチェア3台の利用も可能です。奥の山には、大文字焼きの文字がうっすらと見えます。小休止した後、部屋へ向かいます。
2)貴賓室の様子
展望檜風呂付貴賓室’夕顔‘にて。仲居さんの案内のもと、部屋へ向かいます。エレベーターで1つ下のフロアに降り、涼しい廊下を歩きます。途中、渡り廊下から見下ろす豊かな緑に、癒されます。窓には、さりげなく小さな家紋があり、皇室縁のあることをふと思い起こされます。
上り框。
竹々の合間から緑濃い山々を眺めることができ、また檜の素晴らしい香りが漂い、最高に癒されます。檜風呂は、触り心地も良く、ついつい長湯をしてしまいます。大浴場の外湯、内湯とともに、湯量も豊富です。泉質は弱アルカリ性単純温泉、冷え性や疲労回復に効果があるそうです。健康の為にも、短い時間に分けて、数回に分けて入浴した方がリラックス効果があるとか。
広々とした浴室
部屋は、本間8畳+次の間6畳+広縁4畳の構成からなります。次の間との襖をあけ放つと、14畳あり、広々とした和室で、ゆったりと過ごすことができます。広縁からは、豊かな緑を目にすることができます。
お茶菓子は、きなこ。きなこ好きな娘たちも大喜びです。館内は、浴衣、羽織着用で移動できます。就寝前に、もう一度新しい浴衣が用意されます。
3)料亭料理
ゆったりと美味しい食事ができる幸せにしみじみ。
目にも涼やかなお料理が続きます。
繊細で、豊潤な味わいに、うっとりします。
蒸し鮑も硬すぎず、南瓜豆腐に柚子がほのかに効いていて、ほわっと心が安らぎます。
日本酒を追加注文すると・・・、素敵な装いで登場。美味しいお酒に食も進み、さらに冷酒を追加注文してしまいます。運転する必要もないので、気兼ねなくいただきます💦
鮎の塩焼き、骨頭尻尾唐揚げ、はじかみ、蓼酢
デザートは、イチジクのコンポート。
4)朝の御前
静かな夜更けに、すっかり熟睡してしまいました。目覚めすっきり、早朝に目が覚めたため、大浴場の開始を待って、向かうことにします。大浴場には数名いましたが、朝風呂は早く済ませる方が多いせいか、すぐ一人貸し切り状態に。(娘たちは、若いので、まだ部屋で爆睡中・・・)温泉のおかげで、肌もツヤツヤになったような気が。ゆったり露天風呂につかれる幸せを噛み締めます・・・。
清々しい気分のなか、朝食をいただきます。お漬物、おひたし、厚焼き玉子、お豆腐、和の御膳が、とても嬉しいです。
焼き魚は、数種類から前日に選ぶことができます。大好きな西京焼きを選択しました。美味しい・・・。
5)温水プール、ジムなど
温水プールもあります。利用者が偶々いなかったため、素敵な風景を写真に撮っても良いかどうか、プール係の方に尋ねると、快くOKしてくださいました。そのあと、ジムやカラオケも尋ねると、案内してくれて、とても親切な係の方でした。水質もとても綺麗です。
<p青々とした豊かな苔が、美しい風情に彩りをそえています。
6)のんびりと
滞在中、とてもゆったりと、くつろがせていただきました。慌ただしい日常が遠くに思えます。華美過ぎず、落ち着いた品のある佇まいに心が癒されます。東京に比べると、強羅は気温が5度ほど涼しかったのも、有難かったです。
静かで、時折、蝉の声だけが聞こえてきます・・・名残惜しいですが、あっという間にチェックアウトの時間が近づいてきました。荷物は行きと同じく預かってくれるため、チェックアウト手続きを待つ間、ラウンジ「花影」にて、ケーキをいただきながら、一服することにしました。自分たちの都合の良いタイミングでスタッフに声をかけると、玄関先に車を回してくれます。
昭和初期に建てられた旧閑院宮別邸。懐石料理 花壇 として利用されています。