フランクフルトの街中にあるKleinmarkthalle(クラインマルクトハレ)は、屋内市場です。新鮮な野菜、果物、精肉、乳製品、パン、ワインなどドイツの食卓に欠かせない食材が豊富に揃っていて、地元の食卓や季節が感じられ、その場で食べられるお惣菜やワインバーもあり、フランクフルトの人気観光地のひとつでもあります。
クラインマルクトハレは、地元民や観光客で賑わうHauptwacheとKonstablerwacheからほど近く、観光地Römerberg(レーマー広場)からも徒歩数分です。土曜日には、Liebfrauenberg側の入口に、立ち飲みバーも開設され、さらに多くの人々で賑わっています。毎週買い出しに訪れていますが、食材の豊富さ、新鮮さ、さすが商売人の気さくな店員さん達に、とても有り難く利用しています。
1.Kleinmarkthalleへの行き方
🚗車の場合:市場の裏手に、駐車スペース狭めですが駐車場があります。混雑する土曜日だと午前中早めの訪問がおすすめです。市場の駐車場は長時間駐車向けではないので、もし長い時間になりそうなら近くの時間貸し駐車場の方が値段がかかりません。買い物が決まっていて、20分以内に済みそうなら市場の駐車場がおすすめです。大通りBerliner Str.からAn der Kleinmarkthalle(一方通行)に入ると、駐車場に入ることができます。
👣徒歩の場合は、Hauptwache(S-Bahn,U-Bahn駅)、Konstablerwache(U-Bahn駅)、Dom/Römer駅(U-Bahn駅)やトラムから数分くらい。例えばHauptwacheから向かう場合は、メイン通りZeil(歩行者専用)を歩いて、Espritの角を曲がり、しばらく直進、雑貨店DEPOTやバーガーキングを通り過ぎて、Liebfrauenberg広場にでます。その広場を斜め左手に進むと、市場が見えてきます。
🌟Kleinmarkthalle Frankfurt
Hasengasse5-7, 60311 Frankfurt am Main
日曜日はお休み。
Kleinmarkthalle には、入口が二か所あります。こちらは、Liebfrauenberg側の入口。
2.おすすめ!市場で食べる美味しい!
フランクフルトのクラインマルクトハレには、市場内で食事をすることができるお店があります。イタリアン、スペインバル、ワインバー、いずれのお店も、自分で販売している食材をもとに、美味しいお料理を提供しています。食材をお試しの意味もあるのか、お得なお値段で美味しさを味わえます。
1)Teo’s Delikatessen
🌟Teo’s Delikatessen
Kleinmarkthalle、Hassengasse 5-7
https://www.teos-delikatessen.de/
主に、高品質ハム、チーズ、トリュフ等を取り扱っているGastronomieで、大人気のイベリコハムをはじめ、チーズ、ワインを、お手頃な価格で食事できます。市場観光や日常の買い物がてら、美味しいハムとワインを気軽に食べたい時に、ぴったりです。場所を説明しずらいため、下記の地図をご覧ください。赤い部分がお店です。
通路沿いにテーブルと席が設置されていて、おすすめの食事やアルコールのメニューの黒板が中ほどに掲示されています。
美味しそうなメニューが並んでいますが、一押しはこちら!Iberico- Teller(mit Pata Negra und geröstetem Brot) €14.50
無造作に置かれた高品質の黒イベリア豚の生ハムが美味しすぎて・・・バターがしみたパンもカリカリに焼き上げられていて、Rieslingもきっちり冷えています。ほっと一息~~😍
パンはお替り自由です。足りなくなったら、声かけてね~と、テキパキとしていてとてもフレンドリーな男性スタッフさん。席は限りがあるので、空くまで待つこともあります。でも、市場ということもあり、長居をすることは少なく、回転はわりと速めです。買い出しの合間に、ちょっとした息抜きに。ワインと一緒に、幸せなひとときを過ごすことができます🎵
2)Weingut Rollanderhof
市場の外からも見える二階テラスにあるワインバー。イベントなどの催しにも出店していて、同じ市場のイタリア料理「Alla Vita Buona」の左隣にもお店があり、両方のお店で、一杯からでも、ボトルでも注文できます。豊富な種類があり、自分好みのワインを探すのも楽しいです。おすすめは、まずは地元産のワイン。ドイツ白ワインの名産地、フランクフルトからも近いラインガウのRiesling(リースリング) をいかがでしょう。
市場二階の様子。通路にはちょっとした丸テーブルがあって、買い物の合間等に、軽くワインを楽しんでいる人々で賑わっています。柵の上にあるガラス板のところに、ワイングラスを置くのは禁止です。
落ちたら流血沙汰になってしまう・・・
3)Feinkost Treulieb
市場には、乳製品専門店も複数あります。こちらは、生卵、乳製品、自家製ミートボールをはじめヘッセン料理など販売。店内で手作りも。卵ケースを持参すると、喜ばれます。穏やかで優しい店主ご夫婦です。こちらのお店では、チーズも販売しているのですが、Comte(コンテ)フランス産チーズを切り売りしてくれます。
スーパーでもComteは購入でき、切り売りしてくれるスーパーもありますが、たいていは決まった量の販売なので、好きな量を自由に購入できるのは有り難いです。精肉店も野菜屋さんもそうですが、通っているうちに、顔なじみになり、そうなると、食材についてアドバイスしてくれたり、購入する品を細かく説明しないでも商品を把握してくれたり、どんどん買い物が容易に、楽しくなってきます。ドイツ語の勉強にもなります。
①Comte(コンテ)フランス産チーズ
個人的にお気に入りのチーズ。一般的にも親しまれているチーズで、辛口Rieslingにとてもよく合います。
他にも、色々なチーズが販売されています。こちらもおすすめ。ハンバーグの上にのせて、オーブンで焼くと、トロリと濃厚な味わいがします。
4)気軽にタパスを楽しめるArkade
Liebfrauenberg側の入口から、入ってすぐ左手にある野菜店の奥にあるタパス料理、スペインワインのお店。トルティージャ(スペインオムレツ)があったり、また、エビのアヒージョにパンをひたして・・・と、気分はちょっぴりスペインに?!。土曜日のランチ時にはかなり混雑します。テーブルと椅子あり。
5)Frankfurter Kaffeerösterei
Liebfrauenberg側の入口から入って、二つ目の階段の隣にあるカフェバー。いつもコーヒー好きのドイツ人で賑わっています。立ち飲みです。美味しいコーヒーショップをたくさん見かけるドイツ。
実はドイツはコーヒー消費大国で、ドイツ国内ではビールとともにコーヒー文化も充実しています。コーヒー好きに幸せな国です💕 市場に行くと、ついつい足を運んでしまうカフェです。
*コーヒー番外編・・・Kleinmarkthalle Frankfurtからも近く、その美味しさから、フランクフルトで一番と評される大人気のコーヒーショップ「Wacker’s coffee shop」についての記事はこちら。
6)観光客に一番人気Metzgerei Schreiber
市場でだいたいいつも最も長蛇の列となるのが、地元の人々からも、観光客からも大人気のテイクアウトのソーセージ店。ランチタイムともなると、大勢並んでいるので、お店の場所はすぐにわかります。
長い行列となっていますが、回転は早いです。ゆでたてのソーセージを食べることができます。芳醇なソーセージの旨みが口に広がり、とても美味しいです。おすすめ💕
7)Alla Vita Buona
2階にあるイタリアンレストラン。お惣菜、ワインなど。1階にあるレストランと比べて、スペースが広めで、ゆったりテーブルに座れます。
市場2階からの眺め。
3.おすすめ 市場ならではの食材
土曜日は大変混雑していますが、平日は空いていて、のんびり買い物ができます。
平日の市場の様子。
1)精肉店
ドイツの食卓には欠かせない精肉店は、市場には20軒ほどあります。ソーセージ、ハムなどの加工食品から牛肉、豚肉、鶏肉など。
🌟「Metzgerei Ullmann」
市場の両入口から入って、中ほどのところにあるお店。様々な肉製品を取り扱っていて、パテやパプリカ入りのハムなども販売されていて、とても便利です。クリスマスの時期には、さらに美味しそうなパテが並びます。
🌟「Schwälmer」
「Metzgerei Schreiber」と同様、ランチタイムには、列が並ぶ人気店。ジューシーな自家製ハンバーグをその場で食べることができます。付け合わせのパン無しでの注文も可。
🌟「Metzgerei Hoos」
薄切り肉を購入したい場合は、こちらのお店が一押しです。Liebfrauenberg側の入口から入ってすぐ、二軒目になります。とても有名なお店です。ドイツでは一般的に薄切り肉という形状では店頭で販売されていません。ドイツで薄切り肉を購入する方法については、Read the blog 「ドイツで薄切り肉を買うには」こちらをどうぞ
Metzgerei Hoosは、薄切り肉の扱いに慣れているため、あまり細かく言わなくとも、あっという間に、「薄切り肉」用に切ってくれます。そして速い。しゃぶしゃぶ用、生姜焼き用にしたい等、厚さに特に希望がある場合は、その場でこれくらいの厚さにしてほしいと希望すればOK。平日は一人、土曜は二人店員さんがいますが、すぐ顔を覚えてくれるので、いつものだろ?良いSchweinerücken、Hochrippeが入ってるよ~と、さくさくカットしてくれます。スタッフの入れ替わりはあるものの、歴代男性スタッフは皆暖かい人柄ばかりで、注文しやすいです。繁忙時でもDanke sehr~と笑顔で買い物を見送ってくれます。
スーパーの精肉コーナーでもお願いすれば薄切り加工はしてくれます。ただもし手慣れていないスタッフにあたってしまうと厚めになったり、時間がかかったり、骨ごと機械で切断してくれたりと、手間と苦労が申し訳ない気持ちになります。店舗改装され、モダンな外装になりました。
店頭のひき肉が足りなくなると、後ろにあるブロック肉を取り出して、あっという間にひき肉を作ってくれたりもします。
豚肉:Schweinefleisch。たとえば豚バラ肉Schweinebauch、豚肩Schweinekamm、豚ロースSchweinerückenなど。
牛肉:Rindfleisch。たとえばリブロースHochrippe、肩ロースFehlrippeなど。
ひき肉:Hackfleisch。豚と牛、またはミックスも可能。
自家製ソーセージ:Bratwurst(焼いて食べる)、Brühwurst(茹でソーセージ)、Blut- und Rotwurstなど
注文は、英語でもOK。ドイツ語なら、色々な注文の言い方があると思いますが、たとえば一例ですが簡単なドイツ語で「400g Schweinebauch,bitte.」でも大丈夫😊。「Sonst noch etwas?(something else?)」または「Alles?」と聞かれたら、「Ich brauche~」と続けて注文するか、「Das ist alles(That’s all)」でおしまい。
他にも、おすすめお肉として、RindfleischのSchaufelbug!シチューなどの煮込み料理に最適で、かたまり肉として調理しても柔らかい味わいのまま。堅くなりません。とても柔らかいです。Schaufelbug以外でも、ohne Knochen(骨なし)で、für die Suppe(スープに使いたいダケド・・・)なんてことを伝えると、お店のスタッフが「今日はこのお肉がおすすめだね!」とアドバイスしてくれます。豚の角煮もトロトロです。
色々な種類の、美味しそうなお肉が販売されているので、目の前にすると悩んでしまいますが、薄切り肉の状態にしてほしい場合は、「dünn geschnitten , bitte」(薄く切って下さい)と笑顔でお願いしましょう。自家製ソーセージも美味しいです。和牛もあります。
もし、調理方法に不安があれば、「Muss Mann braten?」と尋ねてみてください。火を通す必要があるのか、焼くのか、茹でた方が美味しいのか、色々と教えてくれます。
🌟「Geflügel Dietrich」
市場二階には、鶏もも肉骨なしがある精肉店もあります。Hasengasse入口側の階段を登って、右手すぐにある精肉店です。
🌟「Schlemmer Carrée」
豊富な種類な家禽精肉店。卵もあります。軽食も提供、テーブル席椅子席あり。
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