ニューヨークには、評判が高くかつ有名なステーキハウスが集結しています。なかでも別格のひとつが、1885年創業の”Keens Steakhouse”です。第26代アメリカ合衆国大統領Theodore Roosevelt、Albert Einstein、Babe Ruthはじめ著名人が足繫く訪れたこともあるこちらのステーキハウスの名物料理が、熟成した子羊料理の”the mutton chop（マトンチョップ）”です。USDA Prime beefを熟成乾燥させたマンハッタンでも希少なステーキハウスであり、”PRIME PORTERHOUSE”、”PRIME T-BONE STEAK”、 “PRIME FILET MIGNON”は外せない特筆メニューとなっています。ニューヨークを訪れたら、是非おすすめのステーキハウスです。
１．Keens Steakhouseへのアクセス
Keens Steakhouseは、Midtown Manhattanにあります。観光客や常連客が日々訪れる人気ステーキハウスのため、予約がおすすめです。なるべく早い時期に予約された方が良いかと。特に週末は早くから予約でいっぱいになり、土日の場合は少なくとも2ヵ月前でないとランチもディナーも空きがないときがあります。予約方法は、2通り。電話212-947-3636、あるいはresy.comのオンライン予約https://resy.com/cities/ny/keens-steakhouseが可能です。
Keens Steakhouse
72 W 36th St., New York, NY 10018
Outbound Link 
https://www.keens.com/
残念ながら、ステーキハウスの予約がとれなかった時に、でもKeens Steakhouseのthe mutton chopが食べたい！あるいは熟成乾燥させたUSDA Prime beefが食べたいんだーーー！！という方にこっそりお教えします。ステーキハウスの隣にKeens SteakhouseのPUBがあり、パブのメニューに記載されていない以上確約することはできないのですが、Keens Steakhouseと同じメニューを、たとえば”OUR LEGENDARY MUTTON CHOP”やKEENS CLASSICS DRY-AGED STEAKS メニューを注文することができるかも？？。
お酒がメインであるPUBに、ボリューム多めの食事を注文しても良いのか？雰囲気を壊さないかな？レストランと同じメニューをもしかして注文することができるのか？と思い、まずは周りを伺いつつワインを楽しんでいたら、数組がお酒だけでなく結構がっつり食事し始めました。そこでバーテンダーさんにパブのメニューに記載されていないけれどもレストランと同じメニューを注文することはできるのか尋ねたところ、もちろん！との返答が。心の中でガッツポーズです。パブのメニューに記載されていない以上何らかの理由があるかもしれず、何らかの条件下で偶々ＯＫの可能性も。Keens Steakhouseで事前に予約をとれた方がもちろん確実です。是非ステーキハウスの席をなるべく早めに予約されることをおすすめします。
ステーキハウスと違い、パブですので雰囲気もアットホームでカジュアルになりますが、美味しいお肉とお酒が飲みたい方にぴったりです。和気あいあいと食事やお酒を楽しむことができます。
ステーキハウスの前に、パブで食前酒を楽しんでからというゲストも多く、ステーキハウスとは中で繋がっていて、服装はフォーマルでも浮きません。パブですのでカジュアルでも大丈夫ですが、さすがにタンクトップなどラフ過ぎる服装はダメかもしれません。スマートカジュアルくらいなら全然大丈夫です。
パブはカウンターが人気席なので、カウンター狙いの方は早めの時間帯に入店することをおすすめします。私達が訪れたときは週末の１８時前にはカウンター席が残り少ない状態でした。１９時台になると、テーブル席や立ち席もいっぱいとなっていました。店内はスポーツＴＶが放映され、談笑する声がとびかい、賑わいます。バーテンダーさんはとてもフレンドリーで、しかも好みにあわせてとても美味しいカクテルを、さくっとテキパキ作ってくれます。
２．Keens Steakhouseの絶品Prime beef
名物料理の熟成した子羊料理”the mutton chop（マトンチョップ）”にするか、USDA Prime beefを熟成乾燥させた希少なステーキ料理にするか悩み、今回は”PRIME PORTERHOUSE FOR TWO“に決定！
PRIME PORTERHOUSEは、ステーキ愛好家におすすめのステーキで、柔らかいフィレミニョンと旨味豊かなニューヨークストリップの両方が含まれているので、まるで２種類のステーキを同時に食するお得感と、霜降りとジューシーさを同時に堪能できる風味豊かな料理と言われています。
テーブル席ではなく、パブのカウンター席ということもあり、コースにとらわれず、お酒と、食べたい料理を食べたいだけ注文するという気軽な注文です。
Keens Steakhouseでは、＊Dry-agingが21 ～ 28 日間だそうです。さらに特筆する点として、長い歴史あるニューヨーク市場との取引からthe honored privilegeを持ち（the honored privilegeをもつのは他にニューヨークの有名ステーキハウス”Peter Lugers”）、優先してPrime beefを市場で購入することができるので、その日入荷したばかりの最高のUSDA Prime beefを入手することができる＊そうです（＊～＊部分は下記ABC News Network Great American Bites: Keens Steakhouse, NYC’s oldest, bestの記事を参照）。マンハッタンで最高のUSDA Prime beefを食することができると言われる由縁です。
From the start, the best steak requires the best beef, and it is impossible to top Keens in this regards. There are very few steakhouses, even at the high-end, which use exclusively USDA Prime beef, and fewer still that dry-age it themselves. Keens does both. But what further separates it from almost every other restaurant is its long history with meat purveyors. The chef goes to the market on delivery days, examines the newly arrived whole carcasses, and picks those he wants to age and butcher in-house. Almost no restaurants get to do this, and most, even those buying the most expensive Prime beef simply take what distributors give them from what’s left after Keens has cherry-picked the best (another historic NYC steakhouse, Peter Lugers, gets the same time-honored privilege).
引用：ABC News Network/ by Larry Olmsted, special for USA TODAY
ステーキハウスもパブも、ダークウッドの重厚感のある内装で、非常に落ち着いた雰囲気です。パブではさらに大人の賑わいさが加わります。
まろやかな風味のLOBSTER BISQUE。
そして、いよいよ。
“PRIME PORTERHOUSE” の登場です！こちらの下記の写真は二人分サイズです。
旨味のある牛肉に、ナイフがすっと切り込めるほどの柔らかさ。ジューシーなのに柔らかい。個人的主観ですが、塩コショウは不要で、出された料理のまま充分堪能することができます。
ボリュームは確かにありますが、はじめはボックスを後で頼もうと思っていたのに、柔らかくてジューシーな余りの美味しさに、どんどん食が進みます。とても柔らかいので、噛むのも疲れないし。ぺろっと食べてしまうほどの豊かな風味で、食べてしまった自分達に唖然としてしまいました。
Keens Steakhouseの人気メニューとして、Mutton chop、PRIME PORTERHOUSE、PRIME T-BONE STEAK、PRIME FILET MIGNONの他にも、all steaks、grilled bacon、crabmeat cocktail、Key Lime pieも人気メニューだそうです。
食後のカクテルとして最高におすすめしたいのが、”エスプレッソ・マティーニ(Espresso martini)”！コーヒーカクテルの一種です。冷たく澄んだ味わいは、もう至福のひととき。
ステーキハウスに展示されている粘土パイプ。Keens Steakhouseには、およそ90,000 本のパイプが展示されているそうです。1885年創業のステーキハウスということで、ニューヨークの歴史的背景の一端をうかがい知ることができます。ニューヨーク市で喫煙が禁止されるまで、お気に入りのお店にパイプを置くという習慣は、展示されているパイプから推察できます。ニューヨーク市で喫煙が禁止されて以降は、名誉パイプとして著名な政治家やニューヨーカーのパイプが展示されています。
夜道がちょうどいい感じの気温なので、帰路は軽く酔い覚ましつつ、てくてく歩きます。夜１１時まで営業しているParis Baguette。
この時期、夜風の気持ちいいマンハッタン。
