プエルトリコの首都サンファン(San Juan)。1983年に、ラ・フォルタレサ(政府官邸)とビエホ・サン・ファン(Viejo San Juan,Old San Juan)は世界遺産に登録されました。アメリカ自治連邦区(Puerto Rico Commonwealth)でありつつも、スペイン旧統治時代の風情を残すビエホ・サン・ファン。カリブ、スペイン、アメリカの文化が漂う個性的な雰囲気があります。
サンファンでのクルーズ船の停留時間は、半日ほど。クルーズ客船の停留所は、ビエホ・サン・ファンに停泊するので、ビエホ・サン・ファンの旧市街、サンファン大聖堂、サン・フェリペ・デル・モロ要塞を巡ります。
1.サンファン(San Juan)観光見どころ
1)ビエホ・サン・ファン
Viejo San Juanに停泊するクルーズ客船Allure of the Seas。クルーズターミナルの目の前には、Walgreensがあります。食料品、アルコールから生活必需品も取り扱う薬局チェーン店です。品揃えは、アメリカ本土とだいたい同じなので、もし何かクルーズ中に足りないものがあっても、ここで揃えることができます。
ビエホ・サン・ファンの町は、石畳のうえ坂道が多いので、歩きやすい靴がおすすめです。クルーズ客船の停泊地からビエホ・サン・ファンの西端にあるサン・フェリペ・デル・モロ要塞へは徒歩なら20分、車なら12分ほどです。旧市街を散策しながら、サンファン大聖堂、サン・フェリペ・デル・モロ要塞へ向かいます。
サン・ファン市庁舎。
2)Catedral Metropolitana Basílica de San Juan Bautista(サン・ファン大聖堂)
1521年に建設されたサン・ファン大聖堂は、ヨーロッパにあるいわゆる大聖堂とは異なる印象を与えます。厳かながらも、どこか開放的で暖かい雰囲気をもつ大聖堂です。
3)サン・フェリペ・デル・モッロ要塞
要塞は、16世紀に建設され始め、その後数百年に渡り改良・拡張されてきました。その姿は訪れる人々に、スペイン植民地時代のイギリス、オランダとの戦いを経て、アメリカ軍占領までの歴史を彷彿とさせます。18世紀、難攻不落の要塞として恐れられたサン・フェリペ・デル・モロ要塞は、フェリペ2世治下、絶対王政最盛期のスペインを支えたアメリカ大陸での重要拠点でした。その後、軍事技術が進み、難攻不落であった要塞は1898年米西戦争でアメリカによって陥落し、アメリカに占領された後は、大戦中の防衛ラインとして活躍しました。
1983年に世界遺産に登録され、現在はSan Juan National Historic Siteとして、要塞含め城塞、砦一帯が保存・保護されています。San Juan National Historic Siteは、Thanksgiving Day、Christmas Day、 New Year’s Dayを除き、年中無休、入場料は一人$10です。15歳以下は無料となっています(ID要)。Castillo San Felipe del Morro と Castillo San Cristobalの両要塞に入場できます。National Historic Siteの公式サイトは→https://www.nps.gov/saju/index.htm
要塞入口をくぐり抜けると、中庭のようになっています。左から、旧スペイン軍旗、Puerto Rico Commonwealth旗、アメリカ国旗。
まずは、上階へ。要塞から眺めるViejo San Juan。
要塞にある灯台。