世界的に人気の山岳リゾート、フランスのシャモニー・モンブラン(Chamonix-Mont-Blanc)。今回は、夏のシャモニー観光で訪れたいスポットをご紹介します。
まずは、標高3,842mのエギュイ・デュ・ミディ展望台へ。大きな高低差を一気に登り、支柱のない区間もあるダイナミックなロープウェイと、展望台から望む雄大なアルプスの絶景をご紹介します。さらに赤い車体が可愛いモンタンヴェール鉄道や氷の洞窟についても、その魅力をお伝えします。
1.エギュイ・デュ・ミディ展望台(Aiguille du Midi)
1)Aiguille du Midiの基本情報
ヨーロッパアルプスの最高峰、モンブラン。そのモンブランを中心に広がるモンブラン山群(Massif du Mont-Blanc)は、世界中の登山家や観光客を魅了する雄大な山岳地帯です。
その壮大な山岳風景を間近に望めるのが、モンブラン山群に位置するエギュイ・デュ・ミディ展望台です。シャモニーの麓からロープウェイに乗れば、標高3,842mの展望台まで一気に登ることができます。目の前に広がる氷河や険しい岩峰の景色は、アルプスの圧倒的な美しさと厳しさを肌で感じさせてくれます。
エギュイ・デュ・ミディ展望台からは、南南西の方角にモンブランを望むことができます。
岩肌に溶け込むように建てられた展望台の施設には、ロープウェイの駅をはじめ、レストランやショップ、展望スペースなどが設けられています。さらに、展望台の最上部へと続くエレベーターを利用すれば、標高3,842mからの壮大なパノラマを存分に楽しむことができます。
展望台の最上部には、断崖絶壁からせり出すように設置された、上下左右がガラス張りの展望台”Step into the Void(Pas dans le vide)”があります。透明なガラスに覆われた空間に立つと、まるで上空で宙に浮いているかのような感覚に。眼下に広がる断崖と、周囲を取り囲むアルプスの山々が織りなす360度の絶景は、息を呑む迫力です。
2)エギュイ・デュ・ミディのロープウェイの乗り方・アクセス・駐車場
①Téléphérique Aiguille du Midiチケットの予約・購入
エギュイ・デュ・ミディ展望台へのロープウェイは、Téléphérique Aiguille du Midiです。フランス最高地点のロープウェイで、1949年完成した時点では世界で最も高く、最も長いロープウェイでした。
エギュイ・デュ・ミディのロープウェイは、予約必須です。日付と出発時間帯を指定します。チケット予約は、公式サイトから可能です。エギュイ・デュ・ミディ公式サイト:https://aiguilledumidi.montblancnaturalresort.com/en
エギュイ・デュ・ミディ展望台は、大変人気のあり混雑するので、出発時間帯は早めの時間帯がおすすめです。午前の遅い時間、午後になればなるほど、展望台はどんどん混雑してきます。
チケットには、シャモニーから展望台まで、シャモニーから中間駅まで、モンブランマルチパスなど色々な種類があります。シャモニーからエギュイ・デュ・ミディまでの往復チケットは、大人一人60.20EURO~83.00EURO(2026年時点)です。
3歳未満は入場禁止、5歳未満のお子様の入場は推奨されていません。重度の風邪や心臓疾患がある方の入場は推奨されていません。制限事項については、エギュイ・デュ・ミディ公式サイトにてご確認ください。
ticketは、携帯で表示できるようにしておくと便利です。入り口で提示できるようにしておきます。

②エギュイ・デュ・ミディ展望台への持ち物・服装
夏のエギュイ・デュ・ミディ展望台では、急な天候の変化に対応できるよう、重ね着がおすすめです。
晴れている時は、日差しが強く、シャツや薄着になる人が多かったです。ホルターネックやノースリーブの人も見かけましたが、外気に触れる肌の部分は少し肌が冷える感じ。
曇りや風が吹くと、急激に体感温度が下がります。コンパクトで薄手のダウンジャケット、フリース、トレッキング・登山用ジャケットをよく見かけました。寒くなっても大丈夫なように防寒対策は大切です。
必須🏔️
- サングラス
- 帽子、日焼け止め
- 手袋やネックウォーマー
- 歩きやすい靴
- 水筒
- レインウェア(防水ジャケットならレインウェア不要)
シャモニーの麓から一気にロープウェイで標高3,800m近くあるエギュイ・デュ・ミディ展望台まで上るので、高山病の心配が少なくありません。高山病対策として、こまめな水分補給と到着直後は軽く体を動かすなど身体を慣らすといった一般的な対策は大事です。
③Téléphérique Aiguille du Midiの乗り場へのアクセス
Téléphérique Aiguille du Midiの乗り場は、シャモニーの街の中心地から徒歩10分くらい。最寄り駐車場は、公共駐車場のParking du Gréponになります。駐車場台数には限りがあり先着順で埋まっていくので、ロープウェイ予約と同様、早めに到着するようにしておくと安心でしょう。
Parking du Grépon
Rte Blanche, 74400 Chamonix-Mont-Blanc
8月の日曜日朝8時のParking du Gréponの様子↓。

Téléphérique Aiguille du Midiの乗り場の入り口の上に、BOARDING番号が赤いライトで点灯しています。予約したBoarding timeになると、BOARDING番号が表示されます。自分のBOARDING番号が表示されると、入場できる仕組みです。
ロープウェイには先着順で乗り込みます。各車両65名乗りです。
もしロープウェイで希望の場所を確保したい場合は、自分のBOARDING番号が表示される少し前に入り口近くで待機するようにします。どれくらい前から待機するかは周囲の状況で調整します。
列ができていたら列に並べばよいのですが、入り口近くで輪になって待機しているような状況の場合は、通り道の邪魔にならないよう入り口近くの位置でさりげなく待機するのが、コツです。あとは係員さんと良好な雰囲気になっておくのもおすすめです。Boarding timeが近づいたら、自分のBOARDING番号が表示されたら速やかに入場できるように、すぐに自分の予約チケットを提示できるように準備します。周りで同じように待機しているゲストに様子をあわせながら、マナー違反にならないよう、ささっと入場します。
エギュイ・デュ・ミディのロープウェイで眺望を楽しみたい方におすすめの乗車位置は、最後方>最前方になります。
上りの場合:最後方 進行方向とは逆向きに下を眺める。標高が上がるにつれて、眼下の景色の移り変わりを一番よく見渡すことができます。
上りの場合:前方 進行方向を向いて上を眺める。間近に迫る岩肌を一気に上昇するダイナミックな景色を見ることができます。
下りの場合:前方 進行方向に向いて、下を眺める。ぐんぐん下がるパノラマを目にできます。

ロープウェイの窓が曇ってしまっているのは残念ですが、仕方ありません。麓から途中駅プラン・ド・レギュイ(Plan de l’Aiguille)までの所要時間は、約5分です。ロープウェイの手すりに携帯を置くようにすると、画像の手振れが抑えられます。

途中駅プラン・ド・レギュイ(Plan de l’Aiguille)は、帰路に立ち寄ることをおすすめします。混雑をなるべく避けるために、まずは展望台の方へ先へ進みましょう。
途中駅プラン・ド・レギュイ(Plan de l’Aiguille)から展望台までの所要時間は、約6分です。

支柱なしで3kmの区間のところがあります。500kgの重量を支え、-40 ℃の低温と最大220km /hの風に耐えるロープウェイ。雪と大きな岩肌の上を滑るように上昇していきます。

3)エギュイ・デュ・ミディ展望台の見どころとおすすめの回り方
①混雑を避けるおすすめの順路
ロープウェイを降りて、エギュイ・デュ・ミディ展望台に到着したら、混雑を少しでも避けるべく、まずは、展望台の最上部のテラスへと進みましょう。展望台最上部へのテラスへのエレベーターは、時間が経てば経つほど、どんどん混雑してきます。私たちがエレベーター前に到着した時には、待ち時間30分でしたが、降りて戻って来た時には60分超えでした。
渡り通路を進んで、エレベーターへ向かいます。


エレベータに乗り、展望台最上部へ到着したら、そのまますぐガラス張りの展望台”Step into the Void(Pas dans le vide)”の列に並びます。長い列ができていますが、並びながら周りの景色を堪能したり、写真を撮ったりしながら、気長に並びましょう。”Step into the Void(Pas dans le vide)”を体験したら、あとはご自由にどうぞ。他に長時間並ぶところはもうありません。
②”Step into the Void(Pas dans le vide)” おすすめ⭐
Step into the Void(Pas dans le vide)は、断崖絶壁からせり出すように設置された、上下左右がガラス張りの展望台です。
透明な強化ガラスに覆われた空間に立ち、まるで上空で宙に浮いているかのよう。眼下に広がる断崖と、周囲を取り囲むアルプスの山々が織りなす360度の絶景は、息を呑む迫力があります。
写真撮影は、スタッフさんにカメラや携帯を渡して、撮影してもらう流れです。一人につき約40枚くらい連続撮影してくれますので、自分でどんどんポーズを変えていきましょう。強化ガラスを汚さないようにするためなのか、大きなスリッパを靴の上から履いて、ガラス展望台に立ちます。

スタッフさんが手際よく撮影してくれるおかげで、並ぶ列は長いですが、まだ列の長さを抑えられているのかもしれません。


③展望台テラス・モンブランの眺望 おすすめ⭐
エギュイ・デュ・ミディ展望台に到着して、Step into the Voidを体験したら、ここからはどこに進んでも混雑度は変わりないので、自由に進みます。
さあ、標高3,840mの世界の絶景へ。




4)途中駅プラン・ド・レギュイ(Plan de l’Aiguille)でひと休み
雄大なアルプスの山群を眺めながら、自然の音だけが聞こえる静かな環境で、ゆったりとコーヒーを味わうひとときはいかがでしょうか。プラン・ド・レギュイ(Plan de l’Aiguille)にあるカフェ&ショップでは、テラスで自然の風を感じながら、軽食をとれます。
カフェ、紅茶、ミネラルウォーター、ソフトドリンク、シャンパン、ビール、サンドイッチ、パニーニなど。
ロープウェイに乗って麓に降りる前に、軽く高原を散策するのも癒されると思います。




2.モンタンヴェール鉄道で行くメール・ド・グラス氷河と氷の洞窟
1)モンタンヴェール鉄道の乗り方とアクセス
標高1,042mのシャモニー駅から標高1.913mのモンタンヴェール駅までの約5.1㎞を結ぶ山岳鉄道です。頂上駅では、フランス最大の氷河メール・ド・グラース(La Mer de Glace)と、ケーブルカーと約170段の階段を経て「氷の洞窟(La Grotte de Glace)」を訪れることができます。
標高1.913mのモンタンヴェール駅から氷河メール・ド・グラースそして氷の洞窟を訪れている間、天候が変わりやすかったです。小雨から青空へと、まさに山の天気は変わりやすいという天候でしたので、急な悪天候にも対応できるような服装や準備をされると安心だと思います。
①モンタンヴェール鉄道(Le train du Montenvers)のチケットの予約と購入
チケットは、公式サイトにて事前予約購入が可能です。電車の席の予約はできません。アクティビティにあわせて、色々なチケットの種類がありますが、モンタンヴェール鉄道の往復列車乗車券+往復ケーブルカー乗車券+洞窟見学なら大人一人49.70EURO(2026年時点)となります。
⭐モンタンヴェール鉄道公式サイト:https://www.montenverstrain.com
列車の運行スケジュールは、乗客数に応じて、1時間ごと、30分ごと、20分ごとに運行されています。

氷の洞窟は、夏季営業終了後の2026年9月28日から11月1日まで閉鎖されます。詳細や日程についてはモンタンヴェール鉄道公式サイトにてご確認ください。
②Gare du Train du Montenversへのアクセス
Chamonix-Mont-Blanc駅の東側に、モンタンヴェール鉄道のシャモニー駅があります。Chamonix-Mont-Blanc駅を出て北側にある高架橋を渡るか、あるいはエギュイ・デュ・ミディのロープウェイから北東へ街の中を通り抜け、線路横の歩道をざくざく歩くと、シャモニー駅に着きます。
⭐Gare du Train du Montenvers
35 Pl. de la Mer de Glace, 74400 Chamonix-Mont-Blanc

シャモニー駅からモンタンヴェール駅へ向かう場合は、進行方向に向かって、左側の席の方が見晴らしがよいのでおすすめです。



2)メール・ド・グラス氷河と氷の洞窟の見どころ
①標高1.913mのモンタンヴェール駅
標高1.913mのモンタンヴェール駅に到着すると、目の前にAiguille du Druやフランス最大の氷河メール・ド・グラース(La Mer de Glace)を眺めることができます。駅には、レストランLe Panoramique Mer de Glace・コーヒーショップBar des glaciers・お土産ショップMontenvers storeがあります。徒歩数分のところには、1880年に建てられたRefuge du Montenvers(モンタンヴェール山小屋/休憩所)があり、現在はホテル&レストランになっています。


Scenic viewpointの下に、ケーブルカー乗り場があります。ここからケーブルカーに乗って、さらに約170段の階段を下りると「氷の洞窟(La Grotte de Glace)」に着きます。残念ながら、エレベーターはなく、アクセスは階段のみです。
②氷河メール・ド・グラース(La Mer de Glace)
フランス最大の氷河です。


円筒の建物がケーブルカーの駅です。そこからさらに、金属製の階段を下りて、氷の洞窟へと向かいます。金属製の階段は、小雨の時は少し滑りやすくなるので、歩幅を小さめにして手すりをつかむなどして注意しながら降りましょう。

③氷の洞窟(La Grotte de Glace)
氷の洞窟の内部は、冷えますので、防寒対策が必要です。




3.シャモニーの街歩きとおすすめのレストラン
1)モンブランを望むシャモニーの街並み
シャモニーの街は、世界的に人気の山岳リゾートということもあり、街の中心部にはPatagonia・Peak Performance・Arc’teryxなど登山やトレッキングなどの直営店やアウトドアの大型セレクトショップが集まっています。本格的な登山用具などが揃うSNELL SPORTSもあります。
街を歩く人々も、近郊のアヌシーやエヴィアン・レ・バンに比べると、トレッキングやハイキングのようなスポーツ系の服装を多く見かけました。



2)シャモニーで楽しむおすすめのレストラン
Aiguille du Midiのロープウェイから徒歩5分くらいのところにあるイタリアンレストラン。フレンドリーで楽しい雰囲気のお店です。人気レストランのため、予約をおすすめします。
⭐Casa Nonna
270 Av. de Courmayeur, 74400 Chamonix-Mont-Blanc


4.シャモニー周辺のおすすめ観光地
1)アヌシー|アルプスの麓に広がる美しい湖畔の街
近日中に記事公開・リンク予定
2)エヴィアン・レ・バン|レマン湖畔の美しい街
近日中に記事公開・リンク予定
